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内容説明
正解を誰よりも早く選ぶ努力はやめませんか。
「女らしさ」は損か得か。「女らしさ」は誰のために存在するのか。そもそも「世間が考える女らしさ」とは何か──生き方が多様化し、男女ともに「正解」や「ゴール」がない今、私たちはどのような道を選択すれば、心地よく生きられるのか。
コラムニストのジェーン・スーと脳科学者の中野信子が、女性のみならず男性もが知らず知らずのうちに組み込まれている「残酷なシステム」を詳らかにする。
「自分の欲望をなめるな。普段はひた隠しにしても、その炎が消えることはありません。隠せば隠すほど胸の奥でくすぶり、自由闊達に生きる人を恨めしく思い続ける燃料になってしまう」(ジェーン・スー)
「私たちは、迷い、間違える。正しい答えを選べない。何が正しいのかすらわからない。私たちは不完全である。しかし、こうした私たちの不完全性が、何かの意味を持つのだとしたら、どうだろうか」(中野信子)
コロナ禍で可視化された男女の不都合な真実、2023年のアカデミー賞でわかった「分母(選ぶ者)が変われば結果も変わる」という事実ほか。
◎敵と味方とルールを再検証する ◎恋愛と結婚、私たちの場合
◎なぜ女は自信を持ちづらいのか?◎いつか結婚も出産もレジャーになる
◎ジャストフィットな生き方は自分で決める
*2019年刊行の『女に生まれてモヤってる!』に最新状況を
を加筆、再編集して新書化したものです。
(底本 2023年6月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金城 雅大(きんじょう まさひろ)
33
うん、全編通して大いに納得。 …はもちろんしたんだが、やっぱり「女は得だよな」っていう観念から抜け出せないんだよなぁ。 なぜかと言うと、取りうる戦略の幅広さと、それらを自由に組み合わせていいとこ取りするバイタリティが女性にはあるから。 現に、この対談をしてるお二方だって、本書の内容に沿って「見た目以外」のところでちゃんと努力し才能を発揮しつつ、見た目にだってちゃんと気を配ってるもの。帯を見てもバッチリメイクしてるんだろうしね。(→続)2023/07/13
haruka
32
立場が人を育てるように、立場が人のやる気を削ぐこともある。正直、女性だからそこまでしなくていいよとされることや、多様な働き方を選べる空気感はラクだなーと思っていた。中野信子さんたちには見えない世界だろうけど、「共働きはよくても大黒柱にはなりたくない」「サポートでいい」という女性って案外多い。でもそれって家事育児を押しつけられた結果だったり社会の刷り込みもあるよ??と語りかけてくる。 そうなのか? そういう視点をくれるのはいいけど、考えると苦しくなってくる。多様な選択肢のない男性も大変だろうと思ったり。KU2025/08/12
凛
20
スーさんと中野信子さんの対談にて『女らしさ』をはじめとして、多角的な面から女性について切り込んだ内容となっていました。私の中のもやっとしてでも言語化できない不満や理不尽な部分も賢いお二人は上手に言語化してくれていて、内容は割と難しいのに共感の嵐でした。お二人の対談にあったように女性の結婚・出産・育児に纏わる今の『当たり前』が変わる時代もあるのかもしれない。その時にも自分の今の選択が正しかったと言える自分でいられたらいいな。2025/11/03
Risuke Koshiba
18
ハイスペックな男性は裁量権があって、一方的にこちらを支配したいだけだろうから、苦手である。40歳は不惑だと言われるが、道徳的ということではなく、たんにドーパミンの分泌が減り、扱いづらい感情が落ちついてくるということでは。学習能力と記憶力はトレードオフで、一般的には記憶力がいい人のほうが、新しい環境に適応しにくく、過去の成功体験などこれまでの記憶を忘れる能力が学習にとって重要である。等々、なるほどと思うことが多くあった。2025/08/31
はるき
17
既読の新書判。できたら男性にも読んでいただきたいので、嬉しいです。自分らしさの呪縛も怖いけど、他人の(社会の?)モノサシで自分にダメ出しはしたくありませんね。2023/09/09




