内容説明
同級生の女子たちにもすんなりとなじめずに批判的な目で見てしまう。自分は自分と思いつつ、友達ともつながっていたい。昼休みにみんなの歌の伴奏をすることで存在感を持っていたが、ある日転校生がやってきた。彼はとても上手にピアノを弾くのを偶然見てしまった陽菜は自分の立場がなくなるのではと不安でしょうがない。初恋の切ない気持ちを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
51
児童書。高学年むけ、コイバナ。体の成長に違和感を感じ心が追い付いていない女の子。オトナになんかなりたくないと思っているのに、周りに流され自分の意見は言えずもやもやしている小学6年生の陽菜。楽器店で見かけた、とびきりピアノの上手な男の子は転校生だった。でも学校ではあまりしゃべらず、ピアノも弾こうとしない黒田くんのことが気になって仕方がない陽菜は、思い切って黒田くんの家にまで付けていく。強引はおばあさんにつかまり、黒田くんと話すようになった陽菜は思い切ってスタジオ練習に誘う。▽悪くないけど好みではない。2020/02/07
エリク
24
暇だったので、妹の本を借り読みしました。 少女漫画みたいな物語の小説って感じです。 2020/05/24
鳩羽
8
六年生の陽菜はピアノが得意。孤立するのを防ぐために付き合ってる友達にも、クラスメイトにも、ピアノが上手いという点でしか好かれてないのではと不安に思うこともある。そんななか、陽菜よりピアノの上手な黒田くんが転校してきて、陽菜はクラスのピアノ係の座を追われるのではと不安になる。…大人になることというより、性的に成熟することを厭っている陽菜が、初めて恋らしき感情に振り回されることで成長を受け入れていく話。それは確かに嵐のような時期で、幼さと知識が噛み合わず、なんだかものすごい発想になるものなのかもしれない2019/12/20
頼ちゃん
6
こんな幼い恋もいいね。そしてそれで強くなれるなら。2020/03/12
読書国の仮住まい
2
小学六年生の陽菜は大人になることが嫌で仕方ない。 孤立したくないが為に友達と親しくできない。 ピアノが弾けるということでクラスのピアノ係をしている。 そんな時黒田という転校生がやって来る。 彼にピアノ係に取られるのではないかという恐れから気にかけるようになる。 『だったら、私が、産んであげるよ。 黒田くんの妹か弟、私が産んであげる。 私、もう生理があるの。 それって、もう子どもが産めるってことなんだよ』 いや、こんなこと考える小学六年生いるのか? 純粋に気持ち悪いと思ってしまった。 草野さん、正気ですか?2021/05/28