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内容説明
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大人も子どもも“名作を読もう”
不世出の童話作家・新美南吉+人気絵本作家・いもとようこ
さるが もってきた「はなび」に ひを つけて、どうぶつたちが
ドキドキしながら まっていると……? 新美南吉のたのしいおはなし!
サルが里で拾った赤いろうそく。山へ持ち帰ったサルは動物たちに「花火」がどんなに素敵なものかを話します。夜になり、火をつけてドキドキしながらみんなで待ちますが、花火ではないろうそくは、静かに燃えているだけでした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴
47
勝手に悲しいお話だと思ってたー。だって新美南吉さんだし。泣く準備してたのに(笑)でも、ほっこり優しい気持ちになれる可愛いお話。動物たちに花火を見せてあげたいなぁ。2018/06/02
わむう
24
新美南吉さんが22歳の時に書いた物語だそうです。猿が拾った赤いろうそくを花火と勘違いし誰が火種をつけるのかをくじ引きで決めます。皆んな怖くて失敗ばかり。でもせっかく火をつけたのに花火は上がらず森の動物たちは、いつ花火が上がるかと待ちぼうけするのでした。2018/06/09
遠い日
16
新美南吉のお話の中でも、好きなお話。さるのかわいい勘違いと森の動物たちの気持ちの昂り。知ったかぶりと現実のギャップ。赤いろうそくの静かな火もまた、動物たちの気持ちに染み入るものであったでしょう。2018/03/04
Cinejazz
15
里山で遊んでいたお猿さんが、一本の「あかいろうそく」を拾ったことから始まる、山に棲む動物たちのユーモラスな光景が語られた爽やかな童話絵本です。 赤い蝋燭を打上げ花火と思いこんだお猿さんは、山の仲間たち(鹿やシシ、🐇と🐢、イタチに狸と🦊)に、夜空に舞う花火の美しさを話して聞かせました「今晩打ち上げてみよう」。 みんなは、胸おどらせて山のてっぺんの集まりました。さて、木の枝にくくりつけた蝋燭に誰が火をつけるのか? みんな火をつけることは好きではなかったのです。くじを引いて決めようとしたのですが・・・。2021/12/03
魚京童!
15
信じるものは救われるし、信じているときのほうが幸せ。実物を見てしまうと想像よりもしょぼくて嘆いてしまう。いつもいい夢だけを見ていたい。そのほうが幸せ。なんだろうね。幸せって。だって夢の中でなら、自分の思うがまま。わがままを突き通せないこの世界で、想像の世界に逃げ込むことができる。いつだって逃げてやるって思うけど、あかいろうそくに火が灯っているだけなのかもしれない。2021/01/02