内容説明
幼いころに母を亡くした七瀬月乃は身内に引き取られるも、家に居場所はなく孤独だった。高2の夏、あることがきっかけで月乃は今まで我慢していたものが一気に溢れ家を飛び出す。向かった先は通称・なりそこない神社。「神様・・・」と願うと、そこには「なりそこないの神様」と名乗る不思議な青年が現れて・・・!? なんと見た目は月乃の憧れの設楽先輩とそっくり。彼の導きによって月乃は少しずつわだかまりを解消しようと歩みだしていく。でも神様と名乗る彼には過去にある秘密を抱えていた――。ラスト、彼の嘘に涙する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
8
幼い日に母を亡くした孤独な少女が神様を名乗る存在に出会った事がきっかけで色々と変わっていく物語。青春恋愛劇にシンデレラロマンスの要素の一部が加わるというスターツ出版文庫盛り合わせみたいな内容の小説だった。これはこれで悪くないけどね2023/06/01
Nori
5
幼い頃に母を亡くし叔母の家で辛い日々を過ごす女子高生が死のうとしたところ、目の前に神様を名乗る不思議な青年が現れて。少女が痞えをを乗り越えて幸福な日々を手にするまでの物語。そして、神様を名乗る青年に隠された秘密とは…2024/04/06
木立花音
5
いやあ、泣きました。 オチへ持っていくための設定の作り方が一点気になりはしたものの、それ以外は完璧。 冒頭の引き。章ごとの盛り上げ方。どんどん追加されていく真相と複雑に絡み合う人間関係。 そして、神様の正体が明かされたあとのラストシーン。 展開・構成が見事ですべてが美しくまとまっていました。本年度一位を与えたいくらいの良書でした。2023/09/10
葛城騰成
3
月乃が長い間、家族との関係性に苦しみながらも、自分の気持ちを押し殺して人生を耐えようとしている姿に胸が痛みました。 しかし、神様と出会って考え方が変わったことで、彼女の生き方が変わって、毎日が彩られるようになりましたね。前向きになった月乃の心の軽やかさが、地の文にしっかりと描かれており、魅力的な女性の姿を映し出していたように思います。2024/05/13
XVR1113
3
最後まで読んで、え?って思ったけど 結果としては拍手したいぐらいよかった 冒頭からの雰囲気がかなり重くて、中盤から暖かくなる 最初はあ......そういう系の物語だねって勘違いしてしまった タイトルの通り、神様の存在めちゃくちゃ重要だよ しかも隠れ設定があって、すごく面白い ストーリーの流れも結構ざっと刺さってくる 物語の進行も大きな変化があってね 文章の方もかなり読みやすい あとネタバレもしたくないので、感想もここまでしようかなっと 以上、めちゃくちゃおすすめしたい一冊だった2023/09/23
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