GA文庫<br> モスクワ2160

個数:1
紙書籍版価格
¥704
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

GA文庫
モスクワ2160

  • ISBN:9784815614355

ファイル: /

内容説明

「あばよ、同志諸君!!」

西暦二一六〇年。米ソの冷戦が終わらなかった近未来のモスクワ。
戦争帰りの機械化兵がうろつき回り、張り巡らされた電脳網は当局によって監視され、裏では政府系組織と西側諸国のスパイやマフィアが殺しあう。
自由も真実も、未来も繁栄も、とうにどこかへ消え失せたこの街で、
今日も生身の傭兵ダニーラ・クラギンは、存在否定可能な人材《掃除屋》として短機関銃を片手に路地を駆ける!

愛するスターシャと、彼の帰りを待つ弟妹たちのために――。

大人気『ゴブリンスレイヤー』の蝸牛くも×神奈月昇が新たに放つ、ハードボイルド・サイバーパンク!

※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

44
西暦二一六〇年。米ソの冷戦が終わらなかった近未来モスクワ。自由も真実も、未来も繁栄もどこかへ消え失せた街で、生身の傭兵ダニーラ・クラギンが《掃除屋》として短機関銃を片手に路地を駆けるハードボイルド・サイバーパンク。戦争帰りの機械化兵がうろつき回り、当局によって監視され、政府系組織とスパイやマフィアが殺しあう暗部で、一緒に生き抜いてきた弟妹のようなマーニャ、ノーラ、ワレリー。そして立場は変わっても想いを交わすスターシャ。彼女たちのために存在否定可能な人材の中から頭角を現してゆく彼のありようが印象的でしたね。2023/06/02

鮫島英一

23
東西冷戦が終結しなかった近未来のモスクワを舞台にしたサイバーパンク。前知識はこれだけで手に取ったので、アクションやカーチェイス満載のサイバーアクション作品と思い込んでいた。事実は違う。退廃的でスタイリッシュなフィルム・ノワールに分類されるだろう。アクションシーンもあるにはあるが、この作品の醍醐味は退廃したモスクワの雰囲気を楽しむこと。サイバーパンクと相性が良いのか不安だったが、これはこれで良い。強いて残念なのは雀が丘のような場所をより詳しく頻繁に描写してくれるたら、現実との差異をより打ち出せただろうな。2023/07/22

山川欣伸(やまかわよしのぶ)

20
近未来2160年のモスクワで、「掃除屋」として危険な仕事に従事するダニーラ。戦争で荒廃した社会、監視される市民生活、そして政府やマフィアの確執が常態化する中、ダニーラは家族を守るため、絶え間ない戦いを強いられる。彼の冷徹な行動と家族への深い愛情が対照的に描かれ、読者に現代社会への批判と人間らしさの重要性を投げかける。スリリングな展開と人間ドラマが絡み合うこの物語は、絶望的な状況でも希望を見出す力を示唆しており、現代人に多くの思索を促す。その残酷ながらも希望に満ちた結末は、自由と真実の価値を再認識させる。2024/04/06

緋莢

15
2160年。東西諸国の冷戦が二世紀かけても終わる気配がない時代。当局によって監視されている電脳網、KGB、GRU、西側スパイ、マフィアが裏で殺し合うモスクワ。傭兵であるダニーラ・クラギンは、〝掃除屋”として仕事を請け負っており…『ゴブリンスレイヤー』著者とイラストレーターによる新シリーズ(ただし、自分は読んでいないのですが)。冷戦が終わらなかった未来世界のサイバーパンクということで興味を惹かれて、手に取りました(続く 2023/09/06

じお

13
★★★☆☆ 西暦2160年、米ソの冷戦が終わらなかった世界を舞台に<掃除屋>ダニーラが愛するものや家族を守る為に銃弾の中を駆け抜ける、エロいハードボイルドサイバーパンク小説第1巻。面白かったです、ゴブスレ作者の新シリーズということで読了、剣と魔法から屑鉄と吹雪の世界観にシフトし文章や作品の“ノリ”もガラッと変わりマニアックな洋画のような印象、相変わらず雰囲気作りの文章のセンスは素晴らしく今作に合った空気は良き。そして毎度思うがヒロインも可愛い、→2023/07/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20199211
  • ご注意事項