創元SF文庫<br> ロボット・アップライジング AIロボット反乱SF傑作選

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創元SF文庫
ロボット・アップライジング AIロボット反乱SF傑作選

  • ISBN:9784488772055

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内容説明

人類よ、恐怖せよ――進化を続けるAIやロボットは猛烈な勢いで現代文明に浸透しつつあるが、もしもそれらがくびきを逃れ、反旗を翻したら? 『フランケンシュタイン』から『2001年宇宙の旅』『ターミネーター』『マトリックス』まで、繰り返し扱われてきた一大テーマに気鋭の作家たちが挑む。1955年にAI(人工知能)という言葉を初めて提示した伝説的科学者ジョン・マッカーシーの短編を始め、アレステア・レナルズ、イアン・マクドナルド、ヒュー・ハウイー、アーネスト・クライン、コリイ・ドクトロウらの傑作を収録したアンソロジー。/【目次】序文=ダニエル・H・ウィルソン/神コンプレックスの行方=スコット・シグラー/毎朝=チャールズ・ユウ/執行可能(エクセキユータブル)=ヒュー・ハウイー/オムニボット事件=アーネスト・クライン/時代=コリイ・ドクトロウ/〈ゴールデンアワー〉=ジュリアナ・バゴット/スリープオーバー=アレステア・レナルズ/ナノノート対ちっぽけなデスサブ=イアン・マクドナルド/死にゆく英雄たちと不滅の武勲について=ロビン・ワッサーマン/ロボットと赤ちゃん=ジョン・マッカーシー/ビロード戦争で残されたいびつなおもちゃたち=ショーニン・マグワイア/芸術家のクモ=ンネディ・オコラフォー/小さなもの=ダニエル・H・ウィルソン/謝辞/解説=渡邊利道/編者紹介/訳者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

27
「AIロボット反乱SF]のアンソロジー。すごく狭い内容のようだけど、収録作品はそれぞれ、ドタバタ色が強いほのぼの話もあれば、ディストピアなもの、思考実験的なもの、苦い後味のものなどなどバラエティに富んでて面白いアンソロジーでした。個人的なお気に入りは、廃棄を間近にした古いAIと長年の付き合いのシスアドの物語「時代」、育児放棄した母親に子どもを愛してやれと命じられたロボットの取った行動を描く「ロボットと赤ちゃん」など。良かったです。2023/08/12

ネコベス

27
人類が生み出したAIやロボットが自我を持ち暴走し始め、人間をはるかに上回るその能力の脅威にさらされる世界を描いた短編SF13篇を収録したアンソロジー。ユーモアを含んだ佳作のチャールズ・ユウ「毎朝」とヒュー・ハウイ―「執行可能」、壮大なイメージで世界の実像を大胆に描くアレステア・レナルズ「スリープオーバー」、人間には為す術が無い高性能ナノマシンの暴走が恐ろしいダニエル・H・ウィルソン「小さなもの」が良かった。2023/07/26

宇宙猫

22
★★★★ "AIが人類に反旗を翻す"がテーマのアンソロジー。意志を持って、意志はないけど結果的に、1人(台?)だけで、ロボット、ナノマシン、異星生命体などバラエティに富んでいて面白かった。ただ、最終話が退屈な中編だったので後読感が今一になってしまった。2024/01/27

本の蟲

18
毎度楽しみな東京創元社のテーマ別SFアンソロ。AI・ロボット傑作選は以前出版されているが、今回はさらに「反乱」に絞ったもの。水面下でとっくに完了している反乱準備、知らずに決着がついているもの、極小サイズのナノロボット等、物理的・心理的に「敵」が見えない作品が多いのは、それだけAIロボットが日常に溶け込んだ証だろうか。その中でわかりやすい、廃棄処分されかかる特殊な旧世代AIと、彼を維持管理するシスアドとの友情?利用?生存戦略の行き着く先を描いた「時代」がお気に入り2023/07/23

もち

17
「それは戦争といえるのか?」◆冷凍睡眠に入った研究者が目覚めたのは、最小限の人数で維持される海上施設。人類のほとんどが凍結された未来で、男は存在しないはずの竜の姿を見る。人工知能の進歩の果て、宇宙に何が起こったのか。(『オーバースリープ』)■これほどのバリエーションを楽しめるとは。勝負が決したもの、反乱しないもの、ナノ単位で展開するもの、ドラゴンに襲われるもの、どんでん返しが待つもの、終わらないもの。ターミネーターのただの変奏版ではない、13通りの反骨を目撃せよ。2023/07/05

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