内容説明
巨大戦闘機械に男女ペアで乗り組み、メカ生物と戦う華夏の国。村娘の則天はそのパイロットに志願するが!? 英国SF協会賞受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
33
素材を生かしきれていない雑な料理だったかな、な読後の感想。登場人物の奔放なエゴと、報復全肯定なチャイニーズのメンタルにも共感できない箇所が多い。主人公の彼女の葛藤はジェンダーってより儒教的因習でしょう。立場が入れ替わっただけのカタルシスって、個人的にはどうも浅く感じる。登場するマシンも日本ロボットアニメがかつて歩いてきた道だが、このストーリーは日本では決して描かれないだろう。陰陽五行、山海経、生体制御マシン、三国志をはじめとした漢籍。個々の素材は好きだけどね。それだけに合わなかった。2025/12/02
fukumasagami
23
人間の生活圏を脅かす巨大生物<渾沌>と戦う男女一組で操る巨大戦闘機械は、1回毎に女が消耗品として扱われていた。登場人物は中国歴史上の人名が取られていて、物語は男尊女卑の社会構造を壊して進む。傑作。2025/06/09
tom
22
主人公は5歳のころ裸足で氷上を歩かされた。そして冷え切って感覚を失った足を母と祖母は叩き潰し、纏足にした。男中心の社会制度があり、女は男に仕えるものと刷り込まれて育つ。一方で、地球は宇宙からやってきた機械生物「渾沌」の侵略を受けている。彼女は、これと戦う戦闘機械・霊蛹機のパイロットになろうとし、これを阻もうとする男たちと戦う。そして戦いを終えて明らかになる衝撃の事実・・・。分厚い本だけど、テンポよく読み進めることができる。面白い。続巻があるのが嬉しい。2025/12/27
Mc6ρ助
20
『この無理無体なやり口から学んだのは、人生のたいていの問題は金で解決できるということだ。解決できなかったら金がたりなかったのだ。(p257)』『でも官僚登用試験である科挙はとても不公平な制度で、貴族や金持ちのような名門家庭の出身でなければ実質的に合格は望めない。(p246)』金言・箴言一杯なこのSF、仕事にケアにと獅子奮迅の働きを求められる日本のお母さん達のコインの裏側たる爺さまは、この日本よりもまだ近代以前な舞台背景に唖然・慄然としてしまったよ。続編への期待はロボット・アニメしかないのかしらん?2024/01/15
さとうしん
18
中華風エヴァンゲリオンといった趣のロボット物。作中のキャラクター名には出典があるが、それが設定や展開とうまくマッチしている。また現代社会のジェンダーに関する問題も作中にトレースされていて、それが物語の核心となっている。これが日本でアニメ化されるとしたら、特に受け手の側の嗜好や思想信条のゆえに、その核心部分が魔改造されることになるのではないか?(そして自由がないとされる中国では却って核心を魔改造することなく映像化できるかもしれない)2023/05/27




