内容説明
2019参院選で国政政党にのし上がり、この世の春を謳歌した旧NHK党。しかし、唯一ともいえる公約「NHKをぶっこわ~す!」は毫も進展せず、かえってNHKに受信料正当化と徴収システム精緻化の根拠を与える始末。選挙でも対NHK裁判でも著者へのスラップ訴訟でも連敗を重ね、創設者・立花孝志氏は複数の犯罪で有罪判決を受けるに至った。
2022参院選では暴露系YouTuberガーシー氏が当選、巻き返しをはかるも、当の本人が議員除名→逮捕状→旅券失効とあえなく表舞台から姿を消す。
「政治家女子48党」に改名し満を持して迎えた2023統一地方選でも惨敗、「大津の乱」で党資金もアンタッチャブルとなり、立花氏が自己破産をほのめかすなど、まさに崖っぷちに立たされている。
彼らの活動を初期から追い続け、その反社会性・カルト性に警鐘を鳴らし続け、そのために9件ものスラップ訴訟をはじめ数々のいやがらせに遭ってきたフリージャーナリストが、1年以上前に現在の状況を言い当てていた恐るべき予言の書!
【注】現在の正式な党名は「政治家女子48党」ですが、本書では原則として党勢が最も拡大した時期の旧称を使用しています。
目次
第1章 NHKへの「歪んだ愛」
「スーパーサラリーマン」から「正義のヒーロー」へ?/「NHK記者→フリージャーナリスト」もほぼウソ/実は「ロジ担が務まらず領収書処理係に」?/「スポーツ報道センター」に永住したかった?「年収2000万円」のパチプロ伝説も眉唾/受信料問題の解決につながらない最悪の悪手/「歪んだ愛」とマシマシ伝説
第2章 ハラスメントを呼び寄せる
ある連鎖の始まり/「お前をぶっ壊す」―― 中央区議脅迫事件/マツコ・デラックスへの攻撃/ハラスメントの快感と炎上商法の一挙両得?/「シウマイ不買運動」の誤算/イジメで法的責任を問われる/知らぬ間に「共犯」―― 代理戦争編/知らぬ間に「共犯」―― 刑事事件編/嫌がらせの奇策で自分の首を絞める/「差別やイジメは神の摂理」
第3章 なぜ国政政党にのし上がることができたのか
カルトが政治に食い込むと…/実は「ネットよりもドブ板」/当選しても「NHK問題」しかやらない/地政学的な「壁」/チラシで「新参者」を釣る/「信者」から「軍師」へ/「立花メソッド」の無効性/「国政政党になる」ということ/『日曜討論』に出たい!/借金政党/N国党の収支/選挙に出続けるしかない?/なぜN国党は国政政党になれたのか/凄惨な事件が追い風に/立花孝志は参院で何か仕事をしたか?/今後のために――まだ「1%余」の支持はある
第4章 N国党との激闘の記録
「イジメ王」も手を焼く「選挙ウォッチャー」の登場/偶然の出会い/恐るべき人権意識の欠如/ヘイト政治家/ネガキャン、スタート/「裏切り者」への凄絶なイジメ/区議・市議が傷害事件を起こした!/記事の正当性が認められる/「リアルちだい」への攻撃開始――最初のスラップ訴訟/「元祖迷惑系YouTuber」の当選を経て、「選挙商法」の確立へ/ネトウヨ候補の当選と「党内福祉」/ウハウハ絶頂期/第二のスラップ訴訟、始まる/反訴で返り討ち/「逆撮影」攻撃/2019年統一地方選で大躍進、でもその顔ぶれは…/怒濤の「送りつけ」開始/早くも凋落の兆し/落選の連鎖が始まる/上尾駅にて、翳りを感じる/魂の告発/趣味は「弁護士プレイ」?/コロナ禍で吹き荒れる「反知性主義の爆風」/N国党の「変異株」/かつてない逆風の中で/「堀江貴文ブランド」にすがる/「アベノマスクブラ」で大炎上/「最強のエース」敗れる/懸賞金目当ての2人組に襲撃される/N国党の財政、丸ハダカ/混沌の時/党首感染/2021年衆院選、そして…
第5章 運命の日、そして未来
疑惑の渦((1)「出資法」違反の疑い (2)「ポンジ・スキーム」の疑い (3)「公職選挙法」違反の疑い(4)NHKがらみの「犯罪」のせいで財政破綻する疑い (5)「マネーロンダリング」の疑い? それとも…(7)奇想天外な政治資金収支報告書)/立花孝志研究――「射幸心による借金」編/立花孝志研究――「独裁」編/N国党の教訓 ――「知る」ということ/N国党の教訓――「日本維新の会」との共通点・相違点/N国党の教訓 ――「変異株」を追う/N国党の教訓――腐敗という大河の小さな支流/N国党はどこへ行く?
【資料編】
「NHKから国民を守る党」盛衰史/2021年12月時点・N国党所属議員一覧
感想・レビュー
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ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
こまごめ
どら猫さとっち
かやは
koshiner3