内容説明
映画『エゴイスト』の原作者でもある高山真氏が2007年に書かれたエッセイを電子書籍として配信します。
高山氏は2020年に逝去されましたが、本書はLGBTの先駆的エッセイとして今なお輝きを失っていません。
「“女の幸せ”があなたを苦しめるものだったら……どうするの?」と本音で問いかける、革命的「恋愛論」です。
「結局女は、若くて・可愛くて・従順で・愛されることに価値がある」という“おためごかし”が蔓延する「恋愛エッセイ業界」に戦うオカマが殴り込み! ……といっても、そこは芸達者なゲイ。体を張ってマイノリティ差別と戦ってきた“体験談”はシビアで過激ですが、それをウィットに富んだ、極上のエンターテイメントに昇華しています。
※原本に掲載されていたマツコ・デラックスさんとの対談は
本電子書籍版には収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FuSa
9
新刊はどこにもなかったので絶版?もったいない!2007年だから時事ネタはさすがに少し古いけど。それ以外は、時代関係なく読める内容だと思うので。30過ぎた女には特にずっしりと重く響いてくる内容かと。自分のスタンスをはっきりさせつつ物事をつとめて多角的に見ているところ、見習いたい。そしてボキャブラリーと知識とユーモア(ブラックなのもそうでないのも)が豊か。羨ましい!!2016/07/03
skellig@topsy-turvy
3
書いて、発表するということに誠実な方だなあ。なるべく物事を多面的に捉えて、自分の主観だけで識者ぶるってことがない。実際にお会いしたりすれば中々強烈な気もするけども、自分に引き付けて考えたりしながら楽しく読めるのはこの姿勢が徹底しているからなのかな。2012/10/15
mel
1
故 高山真さんのエッセイとコラム。どの項目でも鋭い観察眼と深い考察力による真理が語られていて、毎ページ共感しかない。教わることたくさん。特にマツコデラックスとの対談の後半では、人が生きることに対する本質的な向き合い方が「孤独」という切り口から言語化されていて、すごく腑に落ちた。見た目や装丁はライトエッセイだけど、学ぶことが多い。2023/03/26
ゆういっちょん
1
この方の文章、キれてて素敵。タイトルについて、小さく三行で書いてあるコーナーもとっても面白い。マツコ・デラックスさんとの対談が面白い。2013/01/22
るさんちマン
1
好きです高山真サン・・・2007/12/16