内容説明
約束して。かならず戻ってくるって――。
出生の秘密、国家、愛――交錯する想いを超え、若き女王がつかみとった未来は。
女王アレクシアの祝福を賭けた馬上槍試合は、辛くもガイウスの勝利で幕を閉じた。しかし昏倒したガイウスは生死の境をさまよい、敗者のレアンドロスは不穏な遺恨を残したまま宮廷を去る結果となった。そして斬首を控えたウィラードは、セラフィーナの懐妊を知らされて予想だにしない行動にでる。一方ラングランドに潜入していたディアナの身にも危険が迫り、リーランドとの絆についに変化のときがおとずれる――。
ねぎしきょうこ・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
辛くもガイウスの勝利で幕を閉じた女王アレクシアの祝福を賭けた馬上槍試合。しかし昏倒したガイウスは生死の境をさまよい、王国を巡る状況も不穏に満ちてゆく下巻。遺恨を残したまま宮廷を去る敗者のレアンドロス。処刑を待つ身でセラフィーナの懐妊を知らされ、予想だにしない行動にでたウィラード。そこからの思ってもみなかった事実が発覚し、絶体絶命の状況にアレクシアとディアナ、そして仲間たちがそれぞれ立ち向かう激動の展開はなかなか熱かったですね。終盤はやや駆け足だった感もありましたけど、迎えたその結末はなかなか良かったです。2023/04/11
アヤ
5
大団円、でしょうか。まだまだこの先も書きようはありそうですが。アレクシアとガイウスの気持ちに揺らぎがないのは安心感があるのだけど、周囲が落ち着かなさすぎて。思惑が絡みすぎていたが、思いがけないところから解されていくわけだが、そのタネを巻いているのがディアナというのはある意味彼女が最強ってことなのかも。2023/06/11
REGALO
2
上巻からいやほぼ全ての伏線が回収され、最後はドキドキもあり面白かった。セラフィーナ、ウィラードの気持ちはただの政略だったのか?城に長年閉じ込められ一応傅かれた姫が、簡単に人を殺せたり、諸侯を調略できたりする所にちょっと無理があった。ダルネはディアナに会ってどう思ったんだろ?その辺りが気になる。王女の遺言でも思ったが、ページ数が足りないなあ。2024/03/12
さなだ
1
図書館2023/05/27
kmori299
0
前作を考えるともうちょっとアレクシアのかっこいいシーンが見たかったなとは思う。重責に迷っている方の印象が強かったかなあ。2023/07/15