内容説明
約束して。かならず戻ってくるって――。
出生の秘密、国家、愛――交錯する想いを超え、若き女王がつかみとった未来は。
女王アレクシアの祝福を賭けた馬上槍試合は、辛くもガイウスの勝利で幕を閉じた。しかし昏倒したガイウスは生死の境をさまよい、敗者のレアンドロスは不穏な遺恨を残したまま宮廷を去る結果となった。そして斬首を控えたウィラードは、セラフィーナの懐妊を知らされて予想だにしない行動にでる。一方ラングランドに潜入していたディアナの身にも危険が迫り、リーランドとの絆についに変化のときがおとずれる――。
ねぎしきょうこ・装画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
30
辛くもガイウスの勝利で幕を閉じた女王アレクシアの祝福を賭けた馬上槍試合。しかし昏倒したガイウスは生死の境をさまよい、王国を巡る状況も不穏に満ちてゆく下巻。遺恨を残したまま宮廷を去る敗者のレアンドロス。処刑を待つ身でセラフィーナの懐妊を知らされ、予想だにしない行動にでたウィラード。そこからの思ってもみなかった事実が発覚し、絶体絶命の状況にアレクシアとディアナ、そして仲間たちがそれぞれ立ち向かう激動の展開はなかなか熱かったですね。終盤はやや駆け足だった感もありましたけど、迎えたその結末はなかなか良かったです。2023/04/11
dorimusi
12
なんか弱い女、守られる女を前面に出したような書き方で昨今のポリコレ情勢は置いといてもも、もうちょっと冒険というか活躍を描いてくれても良いのでは?と思わなくもない。 でも、レーベル考えればこっちの方が普通かなとも思ったり。話しとしては良かったんだけど、ちょっとラブコメに比重置きすぎと感じてしまった。まぁしっかり後味よく完結してくれてよかった。2025/07/16
アヤ
7
大団円、でしょうか。まだまだこの先も書きようはありそうですが。アレクシアとガイウスの気持ちに揺らぎがないのは安心感があるのだけど、周囲が落ち着かなさすぎて。思惑が絡みすぎていたが、思いがけないところから解されていくわけだが、そのタネを巻いているのがディアナというのはある意味彼女が最強ってことなのかも。2023/06/11
punto
4
ガイウス無事でよかった。黒幕は意外だった。ウィラード殿下が最後まで立ちはだかったという印象。西洋風社会なので、実際は西洋ではないけど、庶子の扱いがどうなってるのかなと疑問がわきました。中世では庶子ではどうあっても後継者になれなかった気がするので。最後の巻になって今更「小夜啼城」のモデルがロンドン塔だーーーと気づいた。王族や貴族を幽閉し、そのまま死刑にした王家の城。「王子と乞食」へのオマージュから始まった本作。歴史好きとして楽しみました。2024/12/11
REGALO
4
上巻からいやほぼ全ての伏線が回収され、最後はドキドキもあり面白かった。セラフィーナ、ウィラードの気持ちはただの政略だったのか?城に長年閉じ込められ一応傅かれた姫が、簡単に人を殺せたり、諸侯を調略できたりする所にちょっと無理があった。ダルネはディアナに会ってどう思ったんだろ?その辺りが気になる。王女の遺言でも思ったが、ページ数が足りないなあ。2024/03/12
-
- 電子書籍
- こんなの、しらない【マイクロ】(81)…
-
- 電子書籍
- プレス技術 2022年 4月臨時増刊号
-
- 電子書籍
- 魔女の下僕と魔王のツノ 4巻 ガンガン…
-
- 電子書籍
- 獣は花の鎖に抱かれ フラワーコミックス