みちかとまり(1)

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みちかとまり(1)

  • 著者名:田島列島【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 講談社(2023/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065312674

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内容説明

“竹やぶに生えてた子供を神様にするか
人間にするか決めるのは最初に見つけた人間なんだよ”

8歳の夏、まりが竹やぶで出会った
不思議な少女みちか。

他の人とは違うルールで
生きるように見えるみちかは、
まりの同級生でいじめっ子の石崎から
とても大事なものを奪ってしまう。

責任を感じるまりはみちかに誘われ
言葉で理解できる世界の外側へ
足を踏み入れる──。


『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島が贈る、
ちょっぴりグロくてうっかり神話なガールミーツガールの開幕です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

62
舞台は茨城県?今までの田島列島さんとは、テイストが全く違う幻想味の強い作品。8歳のまりが竹藪で“拾った”少女・みちか。みちかはサラっと近所のお婆ちゃんの家の子になるが。竹藪で拾われた子は、どうやら神様になるか普通の子になるらしいのだが、まりはまだ知らない・・・。まりを助ける為に、イジメっ子から“ナニカ”を奪ってしまうみちか。責任を感じたまりは、ナニカを取り戻す為に異界に踏み込んでしまう。みちかの先代のお姉さん(人間になった)は、田島作品らしいキャラクター。雰囲気は遠野物語っぽくて好きだな。まずは旅立ち編?2023/05/25

ぐうぐう

24
新たなる境地へ歩む田島列島。いや、実はこれが真髄なのかもしれない。まりが竹藪で見つけたみちか。不思議な存在であるみちかに振り回されながら、まりは非日常を体験する。「理解できる言葉をつなげて なんとか世界をつくっていくけど 理解できる言葉以外のものは世界にありすぎたし 私はコドモすぎた」それは子供ゆえの未熟さかもしれないが、子供であるからこその発見でもあるのだろう。「私は私から一生逃げられないから」自分探しを否定するかのようなまりの気付きは、つまりはこの物語が世界を探す物語という宣言か。(つづく)2023/05/28

bluemint

19
今までの作風とは異なり、現実と異世界を結ぶ少女たちの物語のようだ。田舎の古民家ということもあり民俗学の要素も感じられた。死後の世界は古事記の黄泉の国の記述を待つまでもなく物理的に腐敗した人間の世界だが、ここでもまたちょっとグロな表現が出てくる。緊迫した異世界とのんびりとした田舎の対比がとても良い。穏やかな絵でシリアスな内容を描く作者なので、今後も期待が持てる。2023/06/23

こうすけ

16
子どもはわかってあげない、水は海に向かって流れる、の田島列島最新作。皆にとって懐かしい、でも、誰も見たことのない世界が広がっていました。まだなんのこっちゃわかりません。しかしすごい世界観。2023/05/24

LUNE MER

12
こういうのも異世界ファンタジーと言うのだろうか?表紙と絵柄からは全く想像出来なかった展開。民俗学的な要素をメインとしながらどこかジョジョの奇妙さのような不思議さもありつつ。2023/06/23

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