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内容説明
手のひらの上に命の重さを感じて。
チアチアチアリー……ぽぴぴぴぴぴ……
「ハーイ、元気にしてたか」
朝起きると日本から届いたばかりのメールをあけて読む。
アメリカ東海岸の朝の七時は、日本の午後八時だ。
わたしは、日本にいる大親友とメール文通しているのだ。
そして、わたしたちは「小鳥の会」を結成している。
主人公の少女は、サンクチュアリでアルバイトをしながら、生きものの死と直面することで成長していく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
126
鳥好きさんにはたまらない表紙。読んでて賑やかな鳥のさえずりが聴こえてきそうでした。一つだけ孵らなかった卵、飛べるようになって間もなく命を落としたひな鳥。かわいそうだなと思いつつもこれが自然というもの。とわりと冷静でいられたが、愛犬ポアロには涙ボロボロ、ダメだった…。地球は人間だけのものじゃない。「人間はそろそろ、人間以外の生物の幸せのために生きてもいいと思う」に共感です。朝、読んでたら雀のさえずりが聴こえた。まずは、自分の周りにいる鳥たちに心を傾けてみよう。厳しくも爽やかな一冊でした。2023/06/14
えりまき
23
2023(188)「世界を広げる3部作」シリーズ。図書館の新着コーナー本。素敵な出会いに感謝。今の時代にぴったり。縁あって姉妹になった、日本にする絵里奈とアメリカにする千歌の往復書簡。優しい。「学校で習ったんだ。男だから、女だからって何でもこうだと決めつけるのは良くないって。」素晴らしい。現実は「担任の先生の頭んなか、偏見のたかまりや。再婚家庭ではまともな子は育たんって平気で言うてるわ、あと、片親の家庭の子は不幸になる、言うはる。」残念です。「窓」「庭」も読んでみたい。 2023/06/30
白雪ちょこ
20
世界を広げるシリーズの、3部作にして最終巻。 今回は、アメリカの森の中に住む少女が主人公となっている。 様々な鳥や生き物について、詳しく知れる中で、アメリカと日本の歴史についてなども学べる内容となっていた。 最後の方で、彼女が飼っている犬のポアロの死を感じ、そしてその流れになっていく中で…は一番泣けた。 動物との共存、生き方、知識などなど。 まるで、自分もその場にいるような美しい文章と共に、自然の中で生きていることの奇跡についても、感じられる作品となっていた。2024/12/23
eipero25
15
ターゲットがわかりずらい。大人は相手にゃならんし、児童書だとしたら、生き物にやさしくありたいからヴィーガン、みたいな誤解を招くメッセージ性に眉をひそめる。ほんならね、病気になっても薬飲まないんですか、医療を受けないんですか、それみな動物の犠牲の上に享受できるものなんですけど。飼い犬が死にかけて薬うんぬん、のくだりで投げ捨てたくなった。 こういう作家けっこういますね、しかもわりと売れてる。2023/08/19
雪丸 風人
14
主人公はアメリカ暮らしの中2女子。小鳥と犬が大好きな彼女が、日本に住むステップシスターと心が浮き立つようなやり取りを重ねます。小鳥の習性が面白い!例えば他の動物の鳴きマネをしたり群体を装う話だとか、自分の羽毛をむしって雛の寝床に敷く話など。もっと知りたくなりましたよ。命の儚さに揺れる場面にはこちらもしみり。2人が詩で語らう部分もこの本の魅力ですね。特に、最後の詩に込められた祈りに似たメッセージは胸の奥底に染みわたりましたよ。長くもない言葉の欠片にこれほどの衝撃を受けるなんて!(対象年齢は12歳以上かな?)2023/06/23




