ポプラ文庫<br> うしろむき夕食店

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ポプラ文庫
うしろむき夕食店

  • 著者名:冬森灯【著】/イナコ【イラスト】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • ポプラ社(2023/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591177969

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内容説明

二階建てのレトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつ背の高い格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。 “うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。名物の「料理おみくじ」は、食事も人生も迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソルティ

237
登場人物同じで主人公が変わっていく短編集。1話完結型漫画みたいな。人と人との関わり、心のすれ違い、考え方の違いなどの表現が良い。そして、そうであってもお互い反発するのではなく認めあっていけたら楽しくなるね、って感じで、それを料理が繋げてくれる、というのもまた素敵で、ただ味の描写がちょっと美しすぎてよそよそしいところはあるけど全体良い話でした。「ひととひとは違うから苦しむこともある。だけど、違うからこそ、気持ちが重なるときのよろこびは大きいのだと思える。お腹の底のあたりに、じんわりと、ぬくもりが広がった。」2023/08/17

佐島楓

71
「うしろむき」というネーミングから、お店のひとがネガティブなのかなと思って読んでみたら、まったく違ってこちらが元気づけられるお話だった。なにか悩みを抱えているときに、ふらりと立ち寄って飲食することで解決とまで言わないまでも痛みが和らげられるような、そんなお店があったらいいと思う。うちの近所にも隠れ家的な美味しいお店が一軒あったのだけれど、コロナ禍の少し前につぶれてしまった。あのシェフたち、元気にしているだろうか。2023/05/20

お昼寝猫

69
ちょっと変わった名前の夕食店にはちょっと変わった風習がある おみくじでメニューを選ぶのだ 仕事や人生にちょっと疲れちゃった人たちが、そのメニューをキッカケにしてまた前向きに歩み出す 5篇の独立した短編集だが登場人物が少しづつ重なっている 私も思い悩むことがあったら、こんなお店で志満さんと希乃香ちゃんにそっと背中を押してもらいたい😌企業の情報WEBページに連載された作品なのでイイ話に着地しなければならないのは理解できる 冬の夜に暖かな部屋でクラフトビールを飲みながら読みたい物語だ🍺2023/12/02

44
タイトルと、可愛いエビフライに誘われて(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠) 「うしろむき」は「昔は良かった」じゃなく「今がツラくても、昔(の頑張り)が今を助けてくれている。」って気付かせてくれる事。その時不運と感じても、実は今の幸せに繋がってる。 短編5篇は、今を悩む主人公に美味しくて優しい料理と背中を押す一言をくれます。 お料理はどれも美味しそう(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)「料理みくじ」私もやってみたいなぁ。 志満さんの気風の良さと、希乃香さんのひたむきさが好き。2023/10/30

坂城 弥生

37
タイトルはうしろむきだけど前向きになれるお話でした。2024/04/04

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