内容説明
日本のヤクザの資金源・シャブの韓国、台湾ルート、最凶地帯メキシコ・コロンビア、最大の生産地ゴールデン・トライアングルとアフガニスタン(ゴールデン・クレセント)、そして浸食される「病める巨大マーケット」アメリカーー。
禁断の世界麻薬マーケットの暗部と、世界の反社がどうつながっているのか?
伝説のマトリだから書ける「人類、欲望の裏面史」!
ナルコスとは――
「感覚を失わせる」という意味のギリシャ語のナルコン「narkoun」に由来する英語「narcotics」から派生したスラングで、海外ではドラッグとともに麻薬を意味するものとして認知されている。
第一章 アメリカの戦争に翻弄された戦後日本のナルコス汚染
第二章 マトリの私が体験した山口組のナルコスビジネス
第三章 日本に覚醒剤を供給してきた「闇の韓国・台湾ルート」
第四章 世界最凶のナルコス地帯「メキシコ・コロンビア」とアメリカの影
第五章 オウム、ロシア 薬物テロがもたらす惨劇
第六章 世界最大の麻薬地帯「ゴールデン・トライアングル」とその先にある新たな脅威
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
6
タイトルのナルコスとは麻薬一般のスラングとのこと。日本でも覚醒剤を強壮剤として普通に売っていた時代があり、流通している麻薬の種類は多岐に渡っているし、アメリカではオピオイド系のかなりヤバい薬が蔓延ってるし、中米の麻薬カルテルを巡る戦いは泥沼だし、アフリカなどの新興勢力も台頭してきてるし、と確かに麻薬だけで世界が語れそうだ。2023/09/19
アーク
3
世界的な社会問題になっている各種ドラッグについて検証していった本書、様々な意味での危険性がよく理解できた。裏社会へのカネの流入、そしてドラッグそのものの悪影響など、悪魔のような「薬効」を持っているのが分かる。身近にもドラッグで身を持ち崩してしまった人がいるし、ドラッグには決して手を出してはいけないな、と改めて思わされた一冊。2024/10/20
6
0
○ナルコス(ギリシャ語。感覚を失わせるが語源)。メタンフェタミンは1グラム6万円、金は8000円。オピオイド(アヘン系鎮痛剤)。マネロン組織がなければカルテルのビジネスは成立しない。マネロン解明が重要2023/06/28