講談社文庫<br> ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

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講談社文庫
ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介

  • 著者名:川瀬七緒【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 特価 ¥631(本体¥574)
  • 講談社(2023/05発売)
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  • ISBN:9784065311714

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内容説明

服を見ればその人のすべてがわかる──被害者の痕跡に寄り添って未解決事件の真相に迫る、乱歩賞作家の新機軸クライム・ミステリー!

東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気まで推測できる技術を持っていた。そんな京介が偶然テレビの公開捜査番組を目にする。10年前に起きた少女殺害事件で、犯人はおろか少女の身元さえわかっていないという。さらに、遺留品として映し出された奇妙な柄のワンピースが京介の心を捉える。10年前とは言え、あまりにデザインが時代遅れ過ぎるのだ。京介は翌日、同じ商店街にあるヴィンテージショップを尋ねる。1人で店を切り盛りする水森小春に公開捜査の動画を見せて、ワンピースのことを確かめるために。そして事件解明に繋がりそうな事実がわかり、京介は警察への接触を試みるが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

64
仕立屋探偵シリーズ1作目。「法医昆虫学捜査官」シリーズでも感じたけれどマニアックな主人公が面白い。今回は服飾を生かしたお話。そちらの部門では専門でも警察とは繋がりのない人たちが、あれやこれやと知恵を出し合う。事件は現代社会の闇にせまるものだったが、キャラのユニークさに助けられて読みやすかった。2023/05/30

くりきんとん99

46
久しぶりに読む川瀬さん。今回は、仕立て屋探偵。服を見るとその服を着ていた人の状況がわかる桐ヶ谷が、テレビで見た10年前に殺された少女の事件に挑む。一体少女は、何者なのか?どうして殺されてしまったのか。法医昆虫学捜査官も面白かったけど、こちらもまた面白い。でも感情移入しちゃうのは大変そう。それにしても小春は、あの赤堀先生によく似ている。2023/07/28

したっぱ店員

44
2巻の短編集を先に読んでしまい、遡って第1作を。衣服のしわや歪みから習慣や性格、病気まで推理してしまう能力はとても興味深く、たくさん読みたいのに今回長編で事件が1つだったのでちょっと物足りない。しかし、徐々に警察の協力を得られていく流れや、きっかけとなるドレスの話も丁寧につづられていて面白かった。相棒の小春のキャラクターも楽しい。まだまだ読みたいシリーズに出会えた。2023/07/10

よっち

38
東京の高円寺で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介。美術解剖学と服飾の深い知識で服を見ればその人のすべてがわかる彼が、10年前の少女殺害事件に疑問を抱き調べ始める仕立屋探偵ミステリ。遺留品として映された奇妙な柄のワンピースのあまりにも時代遅れのデザイン。服を見ればその人の受けた暴力や病気などまでわかる特殊な能力を持つ彼が、ヴィンテージショップの小春とともにそのわずかな手がかりから被害者の痕跡に寄り添い、未解決事件の真相に迫る展開はなかなか読み応えがあって面白かったですけど、結末はなかなかやるせなかったですね…。2023/05/16

一華

23
もう、先が気になって一気読み!服飾ブローカーの桐ヶ谷京介が美術解剖学と服飾の知識をいかし、10年前の未解決事件の謎を紐解いていく…ヴィンテージショップの水森小春、寺嶋手芸店の店主のミツさん、アンティーク蒐集家の夏川夕実、そして、南雲警部に畑山巡査部長…脇を固めるキャラクターも魅力的な人ばかり。途中でこの人が犯人?と思いつつも、確信が持てず…真相は思ってたよりも辛く哀しいものでした。2023/05/27

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