電撃文庫<br> 魔導人形に二度目の眠りを

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電撃文庫
魔導人形に二度目の眠りを

  • ISBN:9784049148169

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内容説明

世界は戦火に包まれた。寄生型生物・操蟲によって姿を変えられた人間の手によって。既存の武器では対応できない人類は、操蟲に対抗するための兵器・魔導人形『子供たち』を開発する。
 彼らの活躍により人類は操蟲の駆逐に成功するが、それは『子供たち』が不要となることを意味するのだった。操蟲と同じ力を持つ彼らは人々から恐れられ、ついに永久封印が決定される。
 200年後『子供たち』の一人、エルガが封印から目覚める。世界は封印前から一変し、殲滅したはずの操蟲が支配する世界となっていた。操蟲討伐は『子供たち』に与えられた使命。エルガは再び操蟲を倒すため行動を開始する。兵器としての役目を終え、二度目の眠りにつくために。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

34
かつて人に寄生して戦火を引き起こした操蟲を駆逐した魔導人形。永久封印から覚醒した魔導人形の一人・エルガが、再び操蟲を倒すため行動を開始するファンタジー。かつて王国があった街で暮らす少女リーニアに拾われ、状況把握に努めたエルガが知るこの地を治める伯爵に寄生する操蟲の存在。そして伯爵に仕えていた生存を優先する操蟲のメイドのマヤとの出会い。操蟲の多様化や変化を感じる一方で、かつて兄と慕っていたもう一人の魔導人形と皮肉な再会もありましたけど、他の魔導人形たちとの邂逅もあるのか、今後の展開が楽しみなシリーズですね。2023/05/11

まっさん

21
★★★☆ 面白かったです。 物語は、謎の寄生生物・操蟲に寄生され、異形の怪物へと姿を変えた宿主によって戦火に包まれた世界。窮地に陥った人類が打ち出した禁忌の手法、操蟲を意図的に組み込んだ魔導人形・「子供たち」。彼らは蟲の力を支配下に置き、類まれなる力を発揮する事で人類は操蟲の駆逐に成功し、子供たちは永遠の眠りへとつく事に。200年後、子供たちの一人であるエルガが封印から目を覚ますと、何故か駆逐したはずの操蟲が世界を支配していて…というお話でした。 世界観がめちゃくちゃ好みでしたね。操蟲に寄生される事で→2023/08/13

彩葉 楓🍁

13
【★★★☆☆】古来に活躍していた兵器(人)が時を超え活躍する系はとても大好きです。主人公視点で描写される過去と現在とのジェネレーションギャップを味わえるのがいいよね。寄生生物を例外なしに殲滅対象とする姿はまさに兵器。だが、時代は変わり人類と相容れなかったはずの寄生生物は話し合えば分かり合える関係となっていたり、信頼を得ることができた時、寄生虫を目の敵にする主人公が混乱、葛藤に陥る時の心理描写はすごく良かった。エルガの能力は厨二心擽られて好き。難点は戦闘描写が少し端折っていた。けど次巻は読みたい。2023/08/14

真白優樹

11
かつて謎の侵略者である寄生虫との戦いに勝利した世界で、戦いの中で作られた兵器の少年が封印から目覚め始まる 物語。―――変わってしまった世界で貫くべきは使命か、思いか。 封印前の全てが失われ、変貌してしまった世界で使命と任務を果たすために動く中、変化した寄生虫とのふれあいを機に何かが変わりだす物語であり、謎がばら撒かれ作り込まれた世界観が魅力的である物語である。この変化した世界に何が起きたのか。少年には何が隠されているのか。そしてこの世界で、使命の中で何を目指すのか。 次巻も須らく期待であるべし。2023/05/11

シノミヤユウ

8
封印から目覚めた戦闘兵器が蟲を駆逐するバトルファンタジー。 使命に殉ずる主人公の姿勢がカッコいい! 敵を倒し人を守る兵器としての矜持を貫くストイックさに胸を撃ち抜かれました。万物を武器に変える能力という浪漫にも大興奮! 万能型だからこその圧倒的な戦闘力、それがダイナミックに輝く戦闘は手に汗握るアツさ。真正面から力と力が衝突する気持ちよさに脳が震えました。 それでいて、世界や主人公の存在自体に不穏な兆しが見えるのもゾクゾクしますね。 常識が覆された謎多き世界を突き進むスリルに、ワクワクが止まらない作品です。2023/05/11

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