ロシア・チェチェン戦争の628日

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ロシア・チェチェン戦争の628日

  • 著者名:林克明
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 清談社Publico(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909979339

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内容説明

小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞作『カフカスの小さな国』、緊急復刊!

自由か、死か……

人口80万の小国チェチェンはいかにして大国ロシアの侵攻をはねかえしたのか?
自らの「独立と誇り」をかけたチェチェン戦士たちの1年8か月にわたる戦いに
極限まで接近した傑作ノンフィクション!!

プーチンとウクライナの「未来」を読み解く鍵

ウクライナ侵攻の原点は第二次チェチェン戦争と言って間違いない。
侵略される側からすれば「抵抗の原点」と位置付けられるであろう。
そういう意味でチェチェンの抵抗とウクライナの抵抗は相通じるものがある。
そして、少数者が持つ抵抗の思想と文化の中に、
これからの世界の未来を照らす光のようなものを私は感じるのだ。(「はじめに」より)

「ロシア支配」からの独立を目指して戦った人々を現地取材!

2022年2月24日、ロシア軍による
ウクライナ全面侵攻のニュースが飛び込んできた。
その瞬間、私は、28年前に始まったチェチェン戦争を思い出し、
その当時から現在に至るまで起きた出来事の数々が、
ビデオを高速で巻き戻すかのように蘇ってきたのである。
なぜなら、ソ連崩壊で政治も経済も精神的にも混迷を深めたロシアが、
かつての大ロシアの栄光を求めて暴走し始めたのが、チェチェン戦争だからだ。
その延長線上にウクライナ戦争があるとも言えるだろう。(「はじめに」より)

目次

第一章 チェチェンとの出会い
第二章 潰された平和行進
第三章 サマーシキ村大虐殺の真相
第四章 三〇〇年にわたるロシア支配
第五章 チェチェン全土に拡がる抵抗運動
第六章 山岳部のゲリラ村にて
第七章 緊迫のセルナボツク村潜入
第八章 ドゥダーエフ最後のメッセージ
第九章 停戦ーー傷だらけの勝利
第十章 第二次チェチェン戦争、再会への旅
第十一章 ウクライナ侵攻の原点はチェチェン戦争

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

39
ロシア連邦のウクライナ侵略はソビエト連邦が崩壊したのに未だに連邦意識をプーチン大統領が有していることが元凶である。連邦という概念が有害である。これがウクライナを独立した主権国家として尊重することを妨げている。ロシア連邦はウクライナ人を独立した主権国家の人間として尊重していない。だから残虐行為ができる。ウクライナ戦争の解決策、落としどころとしてロシア連邦解体が指摘されていることも理由があることである。 2023/03/04

横浜中華街2024

16
本書はもともと1997年に出版されたもので、第一次チェチェン紛争(1994年-1996年)の現地ルポタージュである。それに第10章(第2次チェチェン戦争)と今回のウクライナ戦争との関連(11章)を加筆して再版したものである。1990年代にロシアとチェチェンに滞在して、ロシアと戦うチェチェン人と寝食を共にして戦争の様子を記録しているが、やはり読んでいて強い既視感がある。ロシア軍の戦争は筆者の言うように同様の手法がとられていると言わざる得ない。2022/10/03

Marcel Proust

3
チェチェン戦争に関する本は以前、常岡浩介の本を読んでいたが、林克明という凄いジャーナリストがいたことを本書で知った。2022年に復刊されたが、こんな一級のルポが長らく絶版になっていたという事に驚きである。この本を読んで「チェチェン人=イスラム過激派・テロリスト」などというロシアの荒唐無稽なプロパガンダが粉々に粉砕される一冊だ。高い道徳性と稀に見る精神文明を持ったチェチェン人が勇敢に自由を守る為に戦う、その姿は今のウクライナ人にも重なる。戦争犯罪者プーチンの原点を知るには、この一冊が何よりも最適だ。2023/09/22

Go Extreme

2
チェチェンとの出会い: 標的になるチェチェン人 潰された平和行進: 家を建てるのが男の甲斐性 サマーシキ村大虐殺の真相 三〇〇年にわたるロシア支配: 欧米人には理解できない精神文化 チェチェン全土に拡がる抵抗運動: 捉えられた僧侶たち サムライ魂と自己犠牲 山岳部のゲリラ村にて 緊迫のセルナボツク村潜入 ドゥダーエフ最後のメッセージ: ロシア主義には屈しない ロシアは共産ファシズムだ 停戦ー傷だらけの勝利 第二次チェチェン戦争、再会への旅 ウクライナ侵攻の原点はチェチェン戦争 原点としてのチェチェン2022/07/19

タカバル

0
ロシアが引き起こした凄惨な紛争である。国土戦とは、罪のない多くの人間が犠牲になることを意味する。ロシア兵による略奪は数しれない。ただ本書はチェチェン兵士と直に接した日本人によるもので一側面である事を注意したい。「チェチェンの首切り」等の話も有名で、彼らが完全な聖人であるとは断定できない。チェチェンの戦士に北方領土に関して言及されている場面が印象的だった。彼らの感覚からしたら1度負けたからと言って、取り返さない理由にはならないのだろう。2023/12/16

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