昔話法廷

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昔話法廷

  • ISBN:9784323073651

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内容説明

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あの NHK昔話法廷が ついに本に!

三匹のこぶたは「殺人罪」か「正当防衛で無罪」か? あなたが裁判員ならどうする!?

三匹のこぶたは殺人罪か正当防衛で無罪か? カチカチ山のウサギに執行猶予は? 王妃は有罪か無罪か? おなじみの昔話の登場人物が現代の法廷で裁かれる。裁判員制度を考える話題のNHK Eテレの番組を小説化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

111
裁判員制度を考えるEテレの番組を書籍化したもの。『三匹のこぶた』の三男トン三郎、『カチカチ山』のウサギ、『白雪姫』の王妃が被告人。世間での言われようで勝手にイメージしてしまう事件も、見方を変えれば色んな側面を持つ。裁判員のその心の動きと共に、私も「えーっ⁈」となったり「なるほど」となったり。罪を決めることの難しさ。「大丈夫です。『評議は乗り降り自由』です。納得したうえで考えを変えることは、はずかしいことでもなんでもありません」との裁判長の言葉。人の気持ちを斟酌するのに近道などない。白雪姫、あの女は怪しい。2017/11/25

chimako

109
知人に「面白いよ」と薦められた一冊。NHKEテレでこんな番組があった事さえ知らずに読む。法廷と言うからには被告人も証人も弁護人も検察官もいる。ここには3人の被告人が登場する。①『三匹のこぶた』の三男 トン三郎②『カチカチ山』のウサギ③『白雪姫』の王妃 我々が知らない事実も明らかになっていく。どの裁判でも判決は出ない。裁判員の評議で終わる。読手に託されたのは早急な判決ではないだろう。今まで何の疑問も持たずに読んできた昔話に一石を投じる新鮮さは買う。裁判員制度を見越した中・高生向けのドラマを見てみたい。2017/01/13

mocha

105
『3匹のこぶた』は殺人罪か正当防衛か?『かちかち山』のウサギに情状酌量の余地はあるか?『白雪姫』の母は殺人未遂か?事件を多角的に見ることで、さまざまな意見が生まれる。裁定は下されないので、読み手が考えなければいけないという趣向。実際にディベート教材として使えば面白いかもしれない。『空想科学読本』のような掘り下げた面白さを期待していたので、残念ながら拍子抜けだった。2017/09/26

nico🐬波待ち中

101
長女が中学校の図書館で借りた本。以前観ていたNHKのEテレ「昔話法廷」の書籍化。TVと違って「評議」で裁判員の意見が読めるので、一緒に事件について掘り下げられていい。法廷で裁かれるのは、子供から大人まで幅広い世代がよく知る昔話『三匹のこぶた』の末っ子のこぶた、『カチカチ山』のウサギ、そして『白雪姫』の王妃。よく知っているだけに「殺人罪」「正当防衛」「執行猶予」等の裁判用語を当てはめると、そのギャップが面白い。個人的に言わせてもらえれば、末っ子のこぶた「トン三郎」は計画的犯行のように思えてならない…。2018/02/25

スパシーバ@日日是決戦

90
{2016年} NHK-Eテレで放送されたものの書籍化。「三匹のこぶた」-オオカミに対する殺人罪(トン三郎)、「カチカチ山」(ウサギ)-タヌキに対する殺人未遂罪、「白雪姫」-殺人未遂罪(王妃)の3編を収録。30分で読み終えられる分量だったので、せめて10編は載せて欲かったし、裁判所がどんな判決を下す前の段階で終わっているのが納得行かず..。覚えている結末と何か違うなぁ~、と微かな疑念を覚えネットで調べてみると色々なバリエーション(マイルド系多し)があるのを知った(教育上好ましくないとの判断かも)。2016/11/01

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