内容説明
地政学とは「地理学」と「政治学」を組み合わせたもの。
地政学の視点で国際情勢や歴史をみると、地理的条件から各国の政治が左右されてきたことがよくわかる。さらに言えば「国の性格」のようなものまで、地理の影響を受けています。
地政学が理解できると、世界の国々の成り立ちや思惑が見えてきます。
◎地理が国の性格を左右するって、どいうこと?
◎「ランドパワー」「シーパワー」ってなに?
◎「チョークポイント」とは?
◎なぜ北朝鮮は核・ミサイル開発を続けられるのか?
◎アメリカと中国の勢力争いはどうなるのか?
池上さんが、世界の成り立ちや思惑を地政学からやさしく読み解きます。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
193
地政学そうだったのか!! 地政学の基本である、シーパワーvsランドパワー、チョークポイント·ディフェンスライン·緩衝地帯などを学べます。そして、現在のロシア(ディフェンスライン防衛、海路確保)·中国(一帯一路=陸路&航路、一国二制度による台湾統一)の野望について知ることができます。2023/10/29
Aya Murakami
84
リアル書店購入本。 巷では話題ながらとっつきづらい地政学の本。 そうか…、陸続きのランドパワーの国ってイケイケどんどんの戦争屋みたいなイメージしかなかったのですが、逆に攻められやすいという特徴も持っているのですね。プー〇ン暗〇のためにロシアなんかを攻めようものなら半日でワグネルよろしくギタギタにされそうなのでどこの国もロシアを侵略しようとは思いそうにないのですが…。そして攻められにくく貿易立国な日本はシーパワーのようです。貿易以上に通信の時代になりそうなこれからの世の中はナニパワーの時代なのだろう?2023/07/31
ベローチェのひととき
21
ネットで検索していて気になって入手した本。地政学には興味があるので読んでみようと思った。タイトルに「20歳の自分に教えたい」と掲げている通り、大変砕いた分かりやすい内容となっていた。中でも、中国の香港制圧に関して時系列に説明されていてよく分かった。2050年までは一国二制度を保障する約束となっていたが、次第に締め付け国家安全法の成立で完全に掌握した。やり方が汚いね。2024/10/14
mintia
16
池上さんが地政学について分かりやすく教えてくれる。昨今の血なまぐさい出来事を考えると、平和は与えられたものではなく自分たちで作り上げていくものだと痛感した。2023/10/23
Kay
15
地政学とは、『それぞれの国が置かれている地理的な環境から国際情勢や歴史的な出来事を分析する学問。どういう場所にあるのか、どんな形をしているのかといった地理的な条件によって、その国の政治・歴史・性格などがある程度決まってくる。ただすべてを地政学の観点だけで判断するのはNG。』池上先生の「知らないと恥をかくシリーズ」の方が読みごたえがありますが、本書では地政学の「基本のき」を学べます。不勉強な私はイギリス国王が自国を含めオーストラリア、ニュージーランド等15ヶ国の王様でもあると知らず…。勉強になりました。2023/08/06