内容説明
地政学とは「地理学」と「政治学」を組み合わせたもの。
地政学の視点で国際情勢や歴史をみると、地理的条件から各国の政治が左右されてきたことがよくわかる。さらに言えば「国の性格」のようなものまで、地理の影響を受けています。
地政学が理解できると、世界の国々の成り立ちや思惑が見えてきます。
◎地理が国の性格を左右するって、どいうこと?
◎「ランドパワー」「シーパワー」ってなに?
◎「チョークポイント」とは?
◎なぜ北朝鮮は核・ミサイル開発を続けられるのか?
◎アメリカと中国の勢力争いはどうなるのか?
池上さんが、世界の成り立ちや思惑を地政学からやさしく読み解きます。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
192
地政学そうだったのか!! 地政学の基本である、シーパワーvsランドパワー、チョークポイント·ディフェンスライン·緩衝地帯などを学べます。そして、現在のロシア(ディフェンスライン防衛、海路確保)·中国(一帯一路=陸路&航路、一国二制度による台湾統一)の野望について知ることができます。2023/10/29
Aya Murakami
82
リアル書店購入本。 巷では話題ながらとっつきづらい地政学の本。 そうか…、陸続きのランドパワーの国ってイケイケどんどんの戦争屋みたいなイメージしかなかったのですが、逆に攻められやすいという特徴も持っているのですね。プー〇ン暗〇のためにロシアなんかを攻めようものなら半日でワグネルよろしくギタギタにされそうなのでどこの国もロシアを侵略しようとは思いそうにないのですが…。そして攻められにくく貿易立国な日本はシーパワーのようです。貿易以上に通信の時代になりそうなこれからの世の中はナニパワーの時代なのだろう?2023/07/31
mintia
15
池上さんが地政学について分かりやすく教えてくれる。昨今の血なまぐさい出来事を考えると、平和は与えられたものではなく自分たちで作り上げていくものだと痛感した。2023/10/23
Kay
14
地政学とは、『それぞれの国が置かれている地理的な環境から国際情勢や歴史的な出来事を分析する学問。どういう場所にあるのか、どんな形をしているのかといった地理的な条件によって、その国の政治・歴史・性格などがある程度決まってくる。ただすべてを地政学の観点だけで判断するのはNG。』池上先生の「知らないと恥をかくシリーズ」の方が読みごたえがありますが、本書では地政学の「基本のき」を学べます。不勉強な私はイギリス国王が自国を含めオーストラリア、ニュージーランド等15ヶ国の王様でもあると知らず…。勉強になりました。2023/08/06
大先生
11
さすが池上さん。分かりやすい。シーパワーとランドパワーという言葉にピンとこない方は是非読んだ方がいい一冊です。ロシアによるウクライナ侵攻、中国の問題(香港、台湾)、日本の課題(防衛費)などを中心に解説されています。増税は嫌ですが、隣国(中国、北朝鮮、ロシア)のことを考えると防衛費を増やすのはやむを得ない状況ですね。それにしても、人類みんなで仲良くできないのはなんでなのか、いつも不思議です。2024/03/23