扶桑社BOOKS新書<br> 日本史の裏側

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扶桑社BOOKS新書
日本史の裏側

  • 著者名:河合敦
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 扶桑社(2023/04発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594094553

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内容説明

表の歴史には絶対に出てこない意外な真実
続出する家康の新説、千利休生存説、最新科学技術で逆転した通説など満載!

近年は日本史ブームで、書店は関連本であふれているが、歴史には、教科書にのっているような「表の日本史」には書かれていない事実が相当ある。
 たとえば、鹿児島県は他県に比べて寺院がとても少ないが、それは廃仏毀釈のせいであること、また江戸時代初期に水戸藩で水戸黄門が廃仏毀釈をおこなっていたことはご存じだろうか。
 また、研究の進展によって歴史人物の評価が変わってしまうことも少なくない。
 たとえば、例えば聖徳太子だ。かつては、推古天皇の皇太子で摂政の地位について天皇による中央集権を進めた、日本史における英雄として習った。ところが、聖徳太子は厩戸皇子をモデルに時の権力者が作り上げた創作だという説が有力になり、いまの日本史教科書は、聖徳太子を厩戸皇子と表記し、皇太子でも摂政でもなく、単に推古天皇の甥とし、蘇我馬子と並ぶ天皇の協力者と扱っている。脇役に転落してしまったのだ。
 しかし近年、『日本書紀』とは別系統の古記録などの分析から、やはり聖徳太子は政治的に大きな力を持ち、冠位十二階や憲法十七条を中心になって制定し、遣隋使などの外交も担っていたとする研究が次々に発表されている。つまり最新研究で再び太子の評価が逆転しつつあるのだ。
 最近の科学技術の発達も、歴史を解明する上で必須の存在になりつつある。
 人魚のミイラが科学的に解明されたり、縄文人の歯石を分析することで縄文人が米を炊飯していたことがわかるなど、研究を大いに発展させている。
 本書では、知っているようで知らない歴史に関する用語や人物を取り上げた。日本史の教科書では語られることのない歴史の裏側、新説や奇談、知られざる偉人を多数盛り込んでいる。通説に飽きた方はぜひとも本書を手にとっていただきたい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

14
帯の利休生存説は本書の中では印象薄いような。生存してもその後の歴史に影響なければ死んだも同然だし。それよりも江戸期という奇跡の時代に多数現れた有名無名の俊英達の逸話がやはり凄い。武田信虎の軍師・荻原昌勝を祖に持つ名勘定奉行・荻原重秀や天才技術者・国友一貫斎、盲目ながらも群書類従をまとめ上げた塙保己一らの事績を見ればあの250年がその後の日本史で如何に重要な時代だったかが実感できる。渋沢栄一が評した塙翁への評はまさに日本流の偉人の在り様そのものだろう。同時に廃仏毀釈の実態や荻原重秀を陥れた新井白石の嫉妬など2023/11/01

すうさん

4
歴史上あまり有名でない、というよりはほぼ知られていない人物の話が中心であった。そういった意味で歴史は教科書に載っている人たちだけでないと思う。しかし歴史に載らないということは、実はそれほどその時代には影響が少なく、影響があっても後世のことであるからこそ名前やその偉業は薄れてしまう。大河ドラマ「べらぼう」の蔦屋重三郎もそうだろう。今回大河ドラマになったからこそ蔦屋の人生やその影響、そしてその時代背景、政治、風俗が浮き彫りになってより歴史(江戸時代)のことが面白くなる。2025/11/21

jupiter68

4
本道の歴史の話からちょっと横道にそれる感じがする。これはこれで雑学的には面白いのだろうが、自分としてはもっと本来の歴史を知りたいと思ったのが第一の感想だ。まあ、他の本も読んでいるから何の問題もないが。2024/05/05

fseigojp

4
こうしてみると江戸は文化的だった2023/08/21

takao

3
ふむ2024/05/13

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