文春文庫<br> 青春とは、

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文春文庫
青春とは、

  • 著者名:姫野カオルコ【著】
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2023/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167920418

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内容説明

1970年代、普通の高校生だった私たち
定年退職しシェアハウスに越してきた独身の乾明子。
借りたままの本や名簿から、映画を見ているかのように地方の共学の公立高時代が蘇る。胸キュンもスマホもなく地味なだけ。でもなぜあんなにオカシかったのだろう。
これまでの青春小説がとりこぼしてきた部分を掬った、すべての大人に贈る青春小説。 
解説・タカザワケンジ

※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わいほす(noririn_papa)

9
機会があれば読みたいと思っていた作家さんで、同世代の昭和の青春がテーマと聞けばもう(笑)。が、やはり曲者の作家さんらしく、かなり偏った家庭と性格の女の子が主人公で、なかなかその世界に入り込めず、このズレをどうしようかと思っていたところに、ミッシェル・ポルナレフの名前が。。。今も私の手元にある返しそびれたミッシェル・ポルナレフのCD。若干大人になってからの思い出だけど、ついほろ苦く聴いてしまったではないか。最後の還暦の同窓会での思いはシンクロした。私たちはコロナでまだ還暦の同窓会が開けていないままだけれど。2023/06/17

Gaooo

8
むちゃくちゃな両親のもとでその支配を受けながらも、学生生活のあれやこれやを体験する主人公。クセのある姫野ワールドを堪能2023/07/30

sansirou

6
まともに姫野カオルコを読んだのは初めてかもしれない。はじめのうちは、なんか合わないかなぁ、と思っていたけれど、読み進むうちにとても引き込まれていった。若干遅いものの、時代的にはその雰囲気がよく伝わり、懐かしい思いが次々に湧き起こる。時代に雰囲気や、学校の特徴なんかも、ああ、私の時もそうだったなぁ、という郷愁に駆られた。昭和の良き時代という感じが、スマホ時代に嬉しかった。2025/05/11

りょう

5
年代が近いのか、あれこれ知ってることが一杯でなつかしくはあったけど、あたしの思い入れと著者の思いがかなり異なるのか、さほどのめりこめずに、ちょっと退屈。自分の思い入れをもうちょっと、突き放して書いたほうがあたしは好みかなぁ。2023/06/25

カノープス

5
【きみにはわからない、きみの年齢では】。作中に引用されたミッシェル・ポルナレフのフレーズが本作を象徴している。最終章にかけて表現するなら、春の桜を何回見たことがあるか、あと何回くらい桜が見られるかという心境になった時に初めてわかるもの。ある種、とっ散らかった印象すら受ける文体は、主人公がおぼろに思い出す青春の日をうまく表している。老境における青春回顧録で青春小説の変奏曲だが、紛うことなき昭和の青春である。2023/05/28

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