内容説明
“ピスケン”こと阪口健太、“軍曹”こと大河原勲、“ヒデさん”こと元大蔵官僚の広橋秀彦は、銀座の砦で静かな毎日を過ごしていた。と、ピスケンは突如、警察のターゲットになり、ヒデさんは世紀の疑獄スクープをした知人のジャーナリストに異変が。三人の悪党に降りかかる難題。そこで彼らは想像を絶する行動に。著者のデビュー作にして最高のコメディ、ますます快調の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
233
だんだんピカレスクとはいえないドタバタ喜劇になってきた。だけどそれが面白いので、ジャンルはもうどうでもいい。しょっぱなからヤクザの会報に連載される自分の一代記を読んで喜ぶピスケンが微笑ましい。そのまま続いてピスケンの恋話になだれ込み、間に天政会絡みの笑話を挟み、流れで軍曹も春が!と思いきや、かつての部下に寝とられていたという緩急のつきかた。最後の話では存在感を出すものの広橋の出番が少なめ。ピスケンが頭一つ抜けて目立った印象。残り一冊となるが、やはり天政会関連でオチをつけて終わるのだろうか。2023/06/07
カブ
46
きんぴか②、やっぱり面白い。月刊侠道通信、本当にあるなら読んでみたい。あの大学病院婦長の名前が阿部まりあでピスケンが惚れちゃうところもなんとなく分かるし面白い。どれもありえないようなドタバタなのに、おかしくて先が知りたくて読むのをやめられない。2024/01/18
優希
46
悪党小説ではなく、もはや何でもありの喜劇小説になっていると感じました。3人の悪党の想像を絶する行動と降りかかる難題にハマります。2023/07/01
ひろ20
30
強烈な個性の3人に加えて、さらに看護婦長の阿部まりあが登場した。「血まみれのマリア」 患者を救いたい思いが医師以上でハンパない!それこそ血まみれになりながらの処置。ピスケンが惚れちゃう場面が良かった。軍曹も好きな彼女と後輩に対してかっこいい男気を見せてくれた。痛快という言葉がピッタリのこのシリーズ3巻も楽しみ。2024/04/26
はかり
21
何度も読んだ気がする。荒唐無稽、支離滅裂がぴったりする本。浅田の実力が十分に出た本か。マリアは本当にいい女である。2024/01/19