内容説明
中学校生活をおくるのが不器用な子にエールをおくる、ちょっとビターな青春小説です。
木(き)佐(さ)貫(ぬき)桃(もも)は中学2年。母の再婚によって、2学期から名字が変わりました。本人にとってはどぎまぎするできごとですが、クラスメイトには、違和感があるのは最初だけ、慣れれば別にどうということのない小さな変化だとばかり思っていました。でも、9月の終わりの文化祭で、開催する予定だったミスコンを職員会議で禁止されたことから、2年1組は「いい人ランキング」といういい人を選ぶコンテストを行うことになります。木佐貫桃が第1位になり、そこからクラスの空気が変わりはじめます。小さなきっかけが、さまざまな連鎖を引き起こし、少女が追いつめられていく過程、そして、友人と妹の協力によって意外なところから、その状況を打破していく姿が、いきいきと描かれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
95
人が言うことを全く疑いもせず鵜呑みにして、空気が読めず似たような経験がある。とにかくボーッと毎日を過ごしていた中学時代。時が経てば「そうだったのか」と思いあたることもある。大人になったら何でもないことが子どもには堪える。子どもの頃には気付かなかったことに今更ながら「ごめんなさい」と心のなかで謝ることもある。一筋縄では行かないし、いつもいい人でも居られない。当たり前。わざと人を傷つけるようなことはしたくない。女子にとって中学時代はまさに修行の時代。桃の鈍感さに少しイラッとした読書だった。結果オーライだね。2018/08/17
真理そら
62
巧妙ないじめは超絶天然の女の子・桃にもさすがに応えたが、いじめに加担しないのは立派だし、何事もなかったかのように友達面してくる人たちにも普通に接するのはすごい、でもこの学級の記念写真は一生見たくないんですよね。いじめについての作戦を練る「師匠」を好きな鞠ちゃんがおかしなことして姉妹関係がややこしくならないといいんだけどと思いつつ読了(なぜなら相当人間不信を拗らせた師匠はきっと天然の桃ちゃんが好きだから)2024/07/01
takaC
57
いじめって線引きが難しい。2019/02/07
スノーマン
53
ひぇー巧妙な中2女子たちが怖すぎる‥。クラス女子人数奇数、怖い時期だよな〜キャンプか何かで、私もバスの席、一人で余ったことある。小心者なのでキャンプの間、ずっと帰りのバスのことを考え続け、なんとか免れた帰りのバス。愚かな姿を今の私が笑うか?いや、笑えない。物語は、生々しくも清々しい着地点。桃は大人になりました(笑)2016/11/25
えりこんぐ
51
尾島くんがいい人キャラじゃないというのが、逆にいい! 誰でも一面だけでは出来てない。桃ちゃんには黒い部分をもう少し身につけていってほしい。それにしても、仲良しの友亜も態度が変わってしまうのね。。そして何事もなかったかのように戻るのね。。2016/11/08




