内容説明
新型コロナの感染拡大は、2022年7月には第7波、12月には第8波を迎えた。ウィズコロナにはほど遠い状況の中、感染者が自主検査をすることや、全数把握が見直された。日本社会は、新型コロナと向き合うことをやめるのか。本企画では、コロナ禍の社会を定点観測する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鳥遊 和
4
新型コロナワクチン懐疑論を読んだので対比的に参照する。本書で斎藤環は二つの研究「米国で接種率が低い10州は高い10州の2倍死亡者数が多かった」と「世界185の国と地域で、2021年にワクチンがなかったら3140万人の超過死亡(医療崩壊による死亡を含む)が生じたと推定されるが、このうち1980万人の死亡をワクチンが防いだ」を参照し、ワクチンの有効性を主張する。また、多くの有能な医師や研究者が「エビデンスの乏しい反ワクチン理論を声高に主張するようになる心理的メカニズム」に精神科医として関心を持つ、と述べる。2025/05/14
越部社長
1
新型コロナウイルスが発生してから、私たちの住む日本社会がどのような影響を受けたかを、貧困問題・外国人問題・学校教育・メディア論などの各分野に通じた識者たちが、それぞれの立場・問題意識で切り取り、その集合体の結果として多角的に同時代を論じる形になっている。2020年から年2回ずつ発行し、定点観測をしてきた第6弾で、これが最終号になるらしい。コロナというひとつのエポックとなる時代を定点観測し記録していくということは、活字メディアの重要な役割であり、この本は後世においてその価値をより発揮すると思う。2024/02/09
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