内容説明
世界にはさまざまなネコ科動物がいる。ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガー、チーター、最近よく知られるようになったマヌルネコにスナネコ、そして身近なイエネコなどなど。
「ネコはこたつで丸くなる」と歌われるように、ネコは寒さに弱いイメージ。でも、雪山など、世界でいちばん高いところにくらしているネコ科動物をご存知でしょうか?
その名も、「ユキヒョウ」。ヒマラヤ山脈などの、人が足を踏み入れるのも困難な場所にひっそりとくらしています。そのため「幻の動物」と呼ばれ、生態もいまだ謎が多い。
そんなユキヒョウの調査・研究や保全活動に挑む、双子の姉妹がいます。双子は双子でも、一人は研究者、一人はコピーライターのデコボコ姉妹。モンゴル、インド、ネパールにキルギス……。標高4000メートル、シャワーもトイレも電気もない場所で、姉妹はユキヒョウの足跡を追っていきます。
ユキヒョウとはどんな動物なのか? 生息地で暮らす人々にはどんな文化があるのか? ユキヒョウを「まもる」とはどういうことなのか? 本書は、体力も能力も感性もほぼ同じ双子が、それぞれに違った職業と視点でユキヒョウの世界に触れ、10年の月日をかけてともに成長していった物語。ぜひ、三つ子になった気分で、野生のユキヒョウがくらす世界を一緒に旅してみてほしい。
【動物写真家・岩合光昭さん推薦コメント】
ユキヒョウからしたら「放っておいてくれ」かもしれない。でも僕は、彼らに生き残ってほしいと奮闘する双子姉妹に感謝する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
蝸牛
7
木の葉の図鑑を探し求めて行った高島屋S.C.に入っている大型書店の、もうそこまでは誰も行かないような一番奥のコーナーで出会った一冊。(標高4000m冒険記にある意味相応しい?!)的確な文章に表紙絵も美しい。素敵本。2023/09/22
gotomegu
7
知り合いの方が編集。ユキヒョウ研究者のノンフィクション。研究者って青白いインドア派をイメージしてたけど、フィールドワークは過酷。ユキヒョウへの探究心で、いろんな人とつながり、奥地へ旅する。いつも励ましてくれるユーミンの曲もいい。動物園で動物を飼うことの意義もわかった。違いを見ることで、自分たちを知るというか。また、ひとつの動物の生態を深く知ることで、動物全般の習性を改めて考えるてがかりとなる点もよかった。嗅覚で生きる動物の世界ってどんなんだろう?なんて横道にそれながら読んだ。2023/05/05
takao
3
ふむ2024/06/06
susunu1
2
中央アジアでユキヒョウの保全活動に取り組む動物研究者とコピーライターの双子の姉妹。モンゴル、インド、ネパール、キルギスでのフィールドワークの様子を軽快な文章で綴られる。標高4000メートルに生息する凛々しいユキヒョウ、それを模したゆるキャラテイストのユキヒョウさん。カワユス2023/09/02




