幻冬舎単行本 危険なふたり

著者名：樋口卓治【著】

幻冬舎（2023/04発売）

• ISBN：9784344040977

内容説明

新婚３カ月で破綻！　その後40年の別居婚生活！
樹木希林・内田裕也夫婦を主役に、よりによって「ホームドラマ」を書けだって！？

売れないバツイチ脚本家の受難が始まった

笑いと涙のエンタメ長編



売れない脚本家・三林草生介は、人気大物監督に頼まれ、内田裕也・樹木希林夫妻を主人公にしたホームドラマの脚本を書くことになった。
執筆は難渋。なんとか書き上げるも監督からはダメ出しが。
失意の底に沈み街中をさまよう草生介がたどりついたのは、希林の旧宅。
誰もいないはずの家からは、なんと希林が現れる。
「あんたが私たちのホームドラマを書くのに協力してあげる。代わりに手伝ってほしいことがあるの」
その日から、希林と草生介の不思議な共同生活が始まった――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[fwhd8325]

ジュリーファンの私は、このタイトル、フィクションとは言え、内田裕也、樹木希林ご夫妻の物語となれば、ジュリーの登場もあるのかなと期待しましたが、残念ながらジュリーは登場しませんでした。しかしながら、この物語は予想以上に楽しいものでした。お二人がご結婚されてからの騒動もリアルに見てきていますが、それぞれの世界観を持ち、お互いを尊重していたご夫婦だったのだと思います。本木さん、也哉子さんでドラマ化したら、さぞかし楽しいものでしょう。

2023/07/09

[ぽろん]

樹木希林と内田裕也のご夫婦のホームドラマって〜。考えただけで、ワクワクしました。お二人の顔を思い浮かべて、読んでいたら、もっくんまで登場。楽しかったです。

2023/07/24

[rosetta]

★★★☆☆主張もなくお手軽に使われて30年選手の脚本家草生介。妻から離婚を言い渡されて空虚になっている時期に古馴染みのプロデューサーから大御所監督の脚本を書いて欲しいと頼まれる。それは樹木希林と内田裕也をモデルにしたホームドラマだった。40年も別居を続けた激しい夫婦の関係が所謂ホームドラマになるのか。草生介の苦難や戸惑い。あの世から逃げ出した裕也を追ってきた希林と暮らし始める。どこまでが希林の言葉なのだろうか。いいじゃないのどんな人生を送ったって、その人が満足ならば。

2023/10/30

[日の丸タック]

摩訶不思議な夫婦…なぜ離婚しないのか？なぜ惹かれ合うのか？なぜお互いを尊敬しあうのか？ 内田裕也という稀代のロックンローラーに樹木希林という稀代の俳優！ ロックンローラーは一切の妥協を求めず、自分の世界を突き進む！俳優は本物を愛し偽物の煌びやかさを嫌う…！ 両者とも本質を求め、故に惹かれあったのだと思う。 危険なふたり…故に輝くふたりであり、素敵なふたり！

2023/06/29

[いっこう]

うわー！面白かった！樋口さんの新作読めてなかったけど、すごく良い！ すべての出来事をどの角度で見るか。

2023/12/03