「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました

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「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました

  • 著者名:保坂祐希【著】
  • 価格 ¥1,716(本体¥1,560)
  • 講談社(2023/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065310076

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内容説明

息子「俺、離婚することにしたから。今日からここに住むわ」
母「ええっ!? 離婚!?」

後期高齢母と初老の息子。突然始まった二人暮らし、そして二人旅。笑いと涙のハイエイジ・エンターテインメント!

75歳、両親が遺した鎌倉の家に一人暮らしの晴恵。
一人息子の達彦は、大学進学をめぐる意見の食い違いから「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残して家を出て以来、ほとんど音信不通。
終活を意識し始めた晴恵の元に、55歳になった達彦が突然、非の打ちどころのない嫁を捨てて帰ってきた!
離婚原因は? これからどうするつもり? 聞きたいことは山ほどあるのに言い出せないまま始まった母子生活。
おっかなびっくり息子の胸の内を探り、嫁を訊ねて探偵よろしく事情を聞くが埒はあかずーー
そんな中、ひょんなことから息子と二人で九州旅行に行く羽目に。後期高齢者の母と初老の息子、果たしてその行く末は。

母と息子のドタバタ、高齢者あるある、そして最後はほろりと泣ける
すべての親子に贈る物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

213
息子、50歳を超えようが、親にとっては、いつまでも子供。常に子供達の事を考えているものだ。75歳の母が55歳の息子の事を考えて、いろいろ世話を焼くのも当然である。捨て台詞を残して家を出た達彦。ほとんど音信不通だったのに、突然帰ってきた。母の晴恵は、達彦の頑固さの変わらなさに加え、息子との距離感を掴めない。でも、そこは母親。息子の事だけを考え世話を焼く。そんな二人暮らし、いろいろな事があって、相変わらず溝は深いけど、やっぱり、そこは親子なんだよね。しっかり親子の絆があった。ホロリときました。2023/10/19

いつでも母さん

174
エピローグで泣かされる。息子がいる私はこんな暴言は受け止められない。だが、明日のことは分からないのが人生でもある。40年近く疎遠だったにもかかわらず、75歳になっても息子の尻拭いをしようとするのが切ないし、自分の余命宣告のことより、息子のこれからを心配しちゃうのは母親なんだよなぁ。だが、不器用な息子を躾け直し子離れ(親離れ)する過程は私に響いた(私に出来るか?)悪い人は出て来ないので楽しく読める。マアちゃんの存在が好いなぁ。息子・達彦よ、嫁・雅代と仲良くと祈りつつ、上手く行きすぎとも思っちゃう私だった。2023/08/15

ゆみねこ

94
大学進学をめぐる意見の食い違いで「死ね、クソババア!」の捨て台詞を残して家を出た息子。ほぼ行き来を絶っていた息子が「離婚するから」と突然帰って来た。いきなり始まった二人暮らしはギクシャクしてままならない。そんな中で母親に余命2年の宣告、息子には多額の借金が発覚。それでも息子とは絶対別れないという嫁。どうなるこの家族?母の決断は潔いけど、最後は切なくて泣けてきた。親友・マァちゃんの存在に救われた。2023/07/12

ででんでん

74
タイトルから、もっと確執ありまくりの悲惨な?物語を想像していたが、そんなことはなかった。納得のできる「クソババア」であり、親子それぞれの思いの行き違いからの言葉だった。実際は、こんなふうにはならないのだろうが、病気のことなど、他人事ではないあれやこれやだった。家族も、少なくていいから友人も大切にしなくては。2023/06/26

よつば🍀

71
過激なタイトルだが内容は至って大真面目。どこにでもいそうな母と息子の関係を描いた家族小説。両親が遺した鎌倉の家で一人暮らしをしている75歳の晴恵の元に「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残し家を出て以来、ほとんど音信不通だった息子・達彦が55歳で舞い戻って来た。それも離婚を宣言して。こんな暴言を吐く息子、とんでもない奴だと思っていたら学業優秀、研究に全てを捧げ、良き妻と娘にも恵まれ、お洒落なマンション住まい。では何故?子どもがいくつになろうが母親の心配は尽きない。互いの事情を知り歩み寄る姿にラストはほろり。2023/06/21

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