メタバースの教科書 ―原理・基礎技術から産業応用まで―

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メタバースの教科書 ―原理・基礎技術から産業応用まで―

  • 著者名:雨宮智浩【著】
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • オーム社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784274230363

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内容説明

メタバースを形造る技術を徹底的に解説した、いまだかつてない書!
「メタバース」は、VR・AR・MRなどの技術を駆使して、仮想空間上に設けられた環境上でさまざまな形のエンターテインメント、コミュニケーション、ビジネス(例えば、アパレル/不動産/建設/小売業/観光/広告/医療/製造業/金融など)を展開する概念で、ここ数年でバズワード化しています。
本書は、メタバースの概念が生まれてきた背景・経緯やその目指すところをはじめ、メタバースを実現するための種々の要素技術・仮想化技術やその原理・応用と魅力を取り上げて、具体的に解説した書籍です。

目次

1章 メタバース/VRとは
 1.1 VRの歴史
 1.2 VR/AR/MRとは
  1.2.1 VR(人工現実感)
  1.2.2 AR(拡張現実感)
  1.2.3 MR(複合現実感)
  1.2.4 その他の関連する用語
 1.3 メタバースの歴史
 1.4 メタバースロードマップ
 1.5 メタバースとは
 1.6 ソーシャルVRとメタバース
 1.7 デジタルツインとメタバース
 1.8 NFTとメタバース
 1.9 アバタとメタバース
 参考文献

2章 メタバース/VRを構成する基礎技術 ~感覚・提示~
 2.1 視覚ディスプレイ
  2.1.1 視覚特性
  2.1.2 頭部搭載型ディスプレイ(HMD)
  2.1.3 没入型ディスプレイ
  2.1.4 メガネ式立体視ディスプレイ
  2.1.5 裸眼立体視ディスプレイ
  2.1.6 波面再生ディスプレイ
  2.1.7 体積表示型ディスプレイ
 2.2 聴覚ディスプレイ
  2.2.1 聴覚受容器と神経系
  2.2.2 音の知覚の特性
  2.2.3 音の空間知覚
  2.2.4 HRTFとHRIR
  2.2.5 オーディオデバイス
 2.3 体性感覚ディスプレイ
  2.3.1 皮膚感覚と特性
  2.3.2 振動刺激ディスプレイ
  2.3.3 電気刺激ディスプレイ
  2.3.4 温度刺激ディスプレイ
  2.3.5 深部感覚と特性
  2.3.6 力覚ディスプレイ
 2.4 嗅覚・味覚ディスプレイ
  2.4.1 嗅覚特性と嗅覚刺激ディスプレイ
  2.4.2 味覚特性と味覚ディスプレイ
 2.5 前庭感覚・移動感覚ディスプレイ
  2.5.1 前庭器官と知覚特性
  2.5.2 モーションプラットフォーム
  2.5.3 前庭電気刺激ディスプレイ
  2.5.4 ロコモーションディスプレイ
  2.5.5 自己運動知覚
 2.6感覚間相互作用
  2.6.1 感覚間一致と共感覚
  2.6.2 多感覚統合
 2.7 内受容感覚・内臓感覚
 2.8錯覚を応用した情報提示技術
  2.8.1 pseudo-haptics
  2.8.2 hapticretargeting
  2.8.3 牽引力錯覚
 2.9 物理量と感覚量の関係
  2.9.1 ウェーバー・フェヒナーの法則
  2.9.2 スティーブンスのべき法則
 参考文献

3章 メタバース/VRを構成する基礎技術 ~計測・表現~
 3.1 物理世界のセンシング
  3.1.1 モーションキャプチャ
  3.1.2 生体情報センシング
 3.2情報世界のモデリングとレンダリング
  3.2.1 モデリング
  3.2.2 レンダリングとシミュレーション
  3.2.3 視覚レンダリング
  3.2.4 全天周映像
  3.2.5 Webフレームワーク
  3.2.6 聴覚レンダリング
  3.2.7 力触覚レンダリング
 3.3ネットワーク・サーバ技術
  3.3.1 ネットワークアーキテクチャ
  3.3.2 オンライン通信とサーバ
  3.3.3 高速通信とその限界
  3.3.4 VR世界の複製
 参考文献

4章 メタバース/VRと身体
 4.1 アバタと身体
  4.1.1 アバタ
  4.1.2自己と身体
  4.1.3 プロテウス効果
  4.1.4 VTuber
  4.1.5 アバタと身体錯覚
 4.2 サイバーシックネス・VR酔い
  4.2.1 動揺病
  4.2.2 VR酔い対策
  4.2.3 VR酔いの定量化
 4.3 身体と環境の相互作用
  4.3.1 身体と環境
  4.3.2 アバタ群衆の行動誘導
  4.3.3 パーソナルスペース
  4.3.4 身体近傍空間
 4.4 体験する姿勢と状態の効果
  4.4.1 ロケーションVR
  4.4.2 リダイレクテッドウォーキング
  4.4.3 疑似歩行感覚
  4.4.4 ノーモーションVR
 参考文献

5章 メタバース/VRを使った産業応用
 5.1 メタバースの産業応用
  5.1.1 産業応用に関する全体像
  5.1.2 コミュニケーションメディア
 5.2 教育訓練
  5.2.1 アバタを活用した授業
  5.2.2 ロールプレイング型教育
  5.2.3 野外学習
  5.2.4 医学
 5.3 デジタルツイン
  5.3.1 デジタルエンジニアリング
  5.3.2

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士獣

1
国内第一人者の雨宮先生のメタバース本。 メタバース本だとユーザ目線の『メタバース進化論』やベンチャー目線の『メタバース さよならアトムの時代』が代表的な良著ですが、専門家による総説となると日本語ではこの本が唯一という認識です。 技術書としては特に4章(VRと身体)が面白く、ビジネスパーソン的には5章(産業応用)も気になるところだと思います。 大学の教科書らしく1章(歴史)、2-3章(要素技術)も濃密にまとまっていて、メタバース、XRに興味があるのであれば読んでおくべき1冊だと思いました。2024/01/04

メガネ3号

0
メタバースそのものの解説を超えて、人間の知覚・行動を成すものは何かという解説書のようでよかった。 しかしマトリックスの世界の実現は遠そうと感じる。2024/04/23

ねご

0
むっっずかしい、途中で諦めて流し読み…◆技術だけでなく、物理や生物学や心理学や…とかなり広く扱っているので、たまに読み返したら新しい発見がありそう。ただ今の自分では追い付けず…勉強して出直してきます…◆これからの若い人達はこういった勉強も学校で学んでくる…というか、そもそもメタバースがあって当たり前の環境で育つわけで、おばさんはわりと早い段階で追い出されそうだなぁと危機感。◆ところで、SOAじゃなくてSAOじゃないすかね??(それしかわからなかった)2023/09/10

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