ジェンダーで学ぶメディア論

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ジェンダーで学ぶメディア論

  • ISBN:9784790717782

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内容説明

デジタル化と多様化が進むメディア。SNSを介したフェイクニュースやヘイトスピーチの広がり。それでもスマホを手放せない私たち。メディアと社会の今をとらえるとき、「ジェンダー」は最適なレンズとなる。メディア論の基礎をジェンダーの視点から学ぶ、新しい入門書。

目次

序章 ジェンダーの視点からメディア論を学ぶ(田中東子)
第Ⅰ部 メディアの思想とジェンダー
1 表現の自由――なぜフェミニズムの議論は表現の自由と緊張関係を持つのか(小宮友根)
2 メディアと公共性――「公共性」未満を押し付けられてきた女性たち(林 香里)
3 メディアと表象の権力――日常を通じたジェンダーの生産(田中東子)
第Ⅱ部 インターネット空間とジェンダー
4 SNSと政治――デジタル時代の民主主義(李 美淑)
5 巨大IT産業――テクノロジーに潜むジェンダー・バイアス(阿部 潔)
6  消費文化とブランド化――ジェンダーを再階層化するランク社会(田中東子)
第Ⅲ部 マスメディア、ジャーナリズムとジェンダー
7 マスメディア――新聞社・放送局の歴史に見るオトコ(会社)同士の絆(北出真紀恵)
8 ニュースとは――報道が描く女性像(四方由美)
9 メディアを使う――オーディエンス論から考えるジェンダー・ステレオタイプの影響(有馬明恵)
第Ⅳ部 メディア文化とジェンダー
10 サブカルチャー論――女性の抵抗文化とエンパワメントの循環(川端浩平)
11  ファンカルチャー論――韓流ブームにみる女性たちのエンパワメント(吉光正絵)
12 セクシュアリティとメディア――表象と性をめぐる規範(堀あきこ)
13 エスニシティとメディア――ジェンダーとエスニシティが交わる「インターセクショナリティ」から考える(林 怡 )
終章 情報化社会とジェンダーの未来(林 香里)
コラム1 「ここはこうやろ!」を変える(武田砂鉄)
コラム2 #KuToo以降のSNSとの闘い(石川優実)
コラム3 「女子アナ」がいなくなる日(小島慶子)
4 メディア・コンテンツに見る性的マイノリティへの蔑視(松岡宗嗣)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

17
TVメディアやソーシャルメディアにおけるジェンダーの問題を分析した研究書。まず、新聞・通信社に占める女性労働者の割合が低く、管理職となると1割になるので、マスメディアが性差別的なコンテンツを送り出してしまうのは就労構造の問題でもある。メディアの表象は現実を構築する力があるため、否定的なステレオタイプを助長する内容の表現物はチェックしなければならないとする。一方で、マスメディアから排除されてきた女性はSNSを活用し、#MeToo運動など、新しいフェミニズムの旗手となった。勉強になり、面白く読めた。2024/04/20

skr-shower

1
他地区図書館本。状況説明と問題提起。コラムが面白く読めた。2023/06/14

ディス

0
◎。1つ1つは短いが、今自分が気になっていることド真ん中の内容だったので良かった。だからこそ「そこをもっと詳しく!」と言いたくなる部分は多いんだけれど、まぁブックガイドもあるので入り口として読む分には十分だと思うし、アルゴリズムなんかにもジェンダーの偏りがすでに含まれているっていうのは興味深い話だった。表現の自由とフェミニズム、女性の性的客体化辺りの話はもっと聞きたかったなぁ…。2025/08/05

はむ

0
基本的な問題紹介、初歩って感じだ2025/02/14

プリン大魔神

0
男性は眼差す側、女性は眼差される側であること、インタビューされる男性は肩書きがある場合が多く女性はその反対であることなど、自分が普段遭遇しながらスルーしていた問題が可視化された。2023/07/01

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