知財とパブリック・ドメイン 第2巻:著作権法篇

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知財とパブリック・ドメイン 第2巻:著作権法篇

  • 著者名:田村善之
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  • 勁草書房(2023/05発売)
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  • ISBN:9784326404155

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内容説明

知的財産法の世界では、近年のめざましい技術の進歩を背景として、パブリック・ドメインとの境界線上における紛争が多発している。本書では、従来あまり重視されてこなかったパブリック・ドメインを中心に据えて、創作の奨励や産業・文化の発展のため、いかにしてパブリック・ドメインを豊かにし、その利用を確保するのかという観点から、各種の知的財産法の構築を目指す。

目次

第1部 総論

第1章 文化創出におけるパブリックドメインの役割──オープンソースソフトウェアとマッシュアップの事例[ブラニスラヴ・ハズハ(翻訳:津幡笑)]
 I はじめに
 II 著作権法に関する伝統的な見解の限界
 III オープンな生産形態とプロプライエタリな生産形態
 IV 結論

第2章 著作権法による自由[上野達弘]
 I はじめに
 II 3つの最高裁判決
 III 考 察
 IV おわりに

第3章 フランスにおける著作権と表現の自由の「公正なバランス」の探求──Klasen事件・カルメル派修道女の対話事件を中心に[比良友佳理]
 I はじめに
 II 従来の判例
 III Klasen対Malka事件破毀院判決(2015年5月15日)
 IV カルメル派修道女の対話事件破毀院判決(2017年6月22日)
 V Klasen事件差戻控訴院判決(2018年3月16日ヴェルサイユ控訴院)
 VI カルメル派修道女の対話差戻控訴院判決(2018年11月30日ヴェルサイユ控訴院)
 VII おわりに

第4章 ダウンロード違法化拡大になぜ反対しなければならなかったのか?──インターネット時代の著作権法における寛容的利用の意義[田村善之]
 I はじめに
 II 改正の経緯
 III なぜ反対しなければならなかったのか?
 IV 改正法の解釈上の課題

第2部 著作物性

第5章 著作権法上のアイデアに関する一考察──アイデア・表現二分論におけるアイデア二分論の試み[金子敏哉]
 I はじめに
 II アイデア・表現二分論を巡る議論状況
 III アイデア・表現二分論におけるアイデア二分論
 IV おわりに

第6章 香りと味の標章性・著作物性再考──欧州の判決例等を手がかりに[駒田泰土]
 I はじめに
 II 香り・味の標章性
 III 味の著作物性
 IV 考察
 V おわりに

第3部 著作権の保護範囲

第7章 著作権の保護範囲[田村善之]
 I 序
 II 類似性要件の位置付け
 III 類似性の判断基準
 IV 類似性要件の判断手法

第4部 著作権の制限

第8章 柔軟な権利制限規定の設計思想と著作権者の利益の意義[前田 健]
 I はじめに
 II 柔軟な権利制限規定にみる「著作権者の利益」
 III 「柔軟な権利制限規定」の柔軟性
 IV 条文の解釈
 V おわりに

第9章 著作権の制限規定の立法をめぐる今後の課題──2018年・2021年著作権法改正を踏まえて[村井麻衣子]
 I はじめに
 II 2018年・2021年著作権法改正
 III 著作権の制限規定の改正をめぐる傾向と今後の課題
 IV おわりに

第10章 権利制限規定・法定許諾による著作物の利用と対価の還流──英豪両国の著作権法を手がかりに[小嶋崇弘]
 I 問題の所在
 II 英国著作権法におけるライセンス優先型権利制限規定
 III オーストラリア著作権法における法定許諾
 IV 若干の検討

第11章 著作権法における補償金スキームによる利益配分モデルの補完[孫 友容]
 I はじめに
 II 著作権法における補償金制度
 III 補償金スキームのメカニズム
 IV 補償金スキームの役割と課題
 V おわりに

第12章 美術鑑定書判決以降における引用の裁判例に関する総合的研究[平澤卓人]
 I はじめに
 II 裁判例の判断枠組みによる分類と集計
ほか

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