日本の経済外交 - 新たな対外関係構築の軌跡

個数:1
紙書籍版価格
¥5,280
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

日本の経済外交 - 新たな対外関係構築の軌跡

  • 著者名:大矢根聡
  • 価格 ¥5,280(本体¥4,800)
  • 勁草書房(2023/05発売)
  • 2026年も読書三昧!Kinoppy電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~1/12)
  • ポイント 1,440pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326303212

ファイル: /

内容説明

戦後、日本は独自の経済外交を追求し、それは一種の「成功物語」と見られてきた。しかしその影では見過ごされてきた問題があったのではないか? 本書では冷戦期、経済大国期、超克期、再構築期の4つの時期に区分し、安全保障とは距離を置く経済外交という「実験」の実像を、新たな史料や理論的展開によって照らし出す。

目次

はじめに

序章 日本の経済外交の構図――吉田路線のジレンマと再編[大矢根聡]
 はじめに
 1 経済外交の原点としての吉田路線――その潜在的ジレンマ
 2 冷戦期における経済外交の推進――自制と補完の対外関係(戦後~1960年代)
 3 経済的危機の時代の経済大国化――自制から国際的馴化へ(1970年代~1980年代)
 4 経済大国としての国際的承認の摸索――国際制度・規範の回路(1990年代~2000年代)
 5 衰退する日本の位置確保の試み――国際・地域制度の転用(2010年~)
 おわりに

第1章 賠償と経済協力の起点――なぜ一体のものとして語られるようになったのか[宮城大蔵]
 はじめに――「反省と償い」から経済協力へ
 1 賠償問題の展開と認識の変化
 2 「二本立て」の構想とその展開
 3 「東南アジア開発」という文脈
 4 交渉の妥結と賠償の変質
 おわりに――賠償と経済協力をめぐる歴史認識

第2章 日中民間貿易における決済問題[井上正也]
 はじめに
 1 1950年代の日中民間貿易協定と決済問題
 2 LT貿易の成立と「民間」関与の制度化
 3 国際通貨体制の動揺と日中決済交渉
 4 国交正常化と決済問題
 おわりに

第3章 日米知財制度摩擦とその帰結――コンピュータ・プログラムの法的保護をめぐって[西村もも子]
 はじめに
 1 日本における情報産業の発展
 2 アメリカにおける知的財産権の通商問題化
 3 コンピュータ・プログラムの法的保護をめぐる日米摩擦
 4 技術の標準化の動きとその帰結
 おわりに

第4章 経済摩擦の歴史性――日本異質論の系譜[塚田鉄也]
 はじめに
 1 日本異質論
 2 黄禍論
 3 類似ケース――ドイツ問題,アメリカ問題
 おわりに

第5章 国際協力構想と竹下外交[若月秀和]
 はじめに
 1 「世界に貢献する日本」というスローガン
 2 「国際協力構想」――異例な事務次官のイニシアティブ
 3 構想の3つの柱
 4 重要なパートナーとしての西ヨーロッパ
 5 「人的貢献」の第一歩
 6 アメリカからの「バードン・シェアリング」要求
 7 国際協力構想の文脈での竹下訪中
 8 高く評価された文化協力と曲がり角の対中ODA
 おわりに――「短命」だった構想

第6章 環境と資源問題をめぐる国際政治と日本外交[太田宏]
 はじめに
 1 環境と資源問題の国際政治課題化
 2 化石燃料資源をめぐる国際政治と日本の対応
 3 日本の気候外交とエネルギー戦略
 おわりに――福島後のエネルギー政策と気候外交

第7章 日本のFTA政策積極化――経済外交再構築と交渉戦術[鈴木一敏]
 はじめに――日本の通商政策転換
 1 FTA政策の変化の背景要因と農工バーター
 2 日本のFTA交渉における農工のデリンク
 おわりに――デリンク戦術確立による経済外交の推進

第8章 外国人労働者の受け入れと経済外交――「移民政策」の継続性と変化[赤星聖]
 はじめに
 1 日本の外国人労働者受け入れ政策の継続性と変化
 2 分析枠組み――経済外交が引き起こす制度変化
 3 「1990年体制」の成立と展開――日本の「移民政策」の起源
 4 経済外交を通した外国人労働者受け入れ
 おわりに

ほか

最近チェックした商品