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内容説明
源氏物語・枕草子・平家物語・徒然草・方丈記…古典を読んで京都に行こう!古の思想でたどる新感覚の京都旅――【変わらぬ人間の本質を見つける旅】古典には二つの側面がある。一つは人間のメンタリティはたかだか千年ぐらいでは変わらないということ。もう一つは、現代よりもはるかに高度な精神文化が存在していたということである。十年前の思想はすぐに古くなるが、千年前の思想は古びない――。つまり、古典とは時間に磨かれ、多くの人々の要求に応え、今に残ってきた人類の叡智なのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
117
京都の散策のお供に新書ならいいかもと思い購入した。源氏物語、平家物語、枕草子、方丈記などで地名、寺院名は聞いたことあるが、場所は知らなかったところがたくさんあったので訪れてみたい。雲林院は先日読んだ「百夜」にも出てきたが、鎌倉時代には広大な敷地があり、その境内に大徳寺が建立されたという。北区紫野にあった淳和天皇の離宮紫野院を遍昭僧正が寺に改めた。紫式部もこの周辺で生まれ育ったらしい。藤原定家が小倉百人一首を編んだといわれている場所のひとつ常寂光院もいつか行きたい。在原業平ゆかりの十輪寺など興味が尽きない。2023/06/26
しげ
70
先月、仁和寺の御室桜を観たくて京都を訪れました。残念ながら今年は開花が早かったそうで満開を拝見出来ませんでした。代わりに西陣近くの雨宝院(西陣聖天)で緑の桜(御衣黄桜)を拝見、なかなか素敵で知らない京都がまだまだ有ると感じました。本書の中で「古典は汲み尽くすことの出来ない泉」と小林秀雄さんの言葉を引用されています。次回京都を訪れる時までにもう少し古典を読んでおきたいと感じた一冊2023/05/15
アイシャ
33
京都についてはもっと詳しくなりたい。古典にもう少し詳しければ旅ももっと楽しくなるだろう。そんな思いからの読書。紹介されている小林秀雄氏のことばが心に残りました。『歴史を読むとは鏡を見ることだ。歴史の語る他人事を我が身と思うことが、即ち歴史を読むということでしょう』歴史物語に『大鏡』『今鏡』などのタイトルのある意味がやっと解りました。西行庵の章で紹介のあった彼の歌『世をすつる人はまことにすつるかは すてぬ人こそすつるなりけれ』もいい。その他メモ書きいっぱいになりました2023/07/16
sofia
32
地元の図書館にはなく購入し、いつもリュックの奥底に入っていた本でやっと読む。前半の内容は既に忘れているが、今度京都に行くときには持っていきたい。行ったところもあれば行きたいと思っていたところもある。確かに古典を知ると京都は楽しくなる。でも次女のいない京都に行くハードルは高い。2024/05/05
B.J.
11
徒然草がきっかけで、京都検定二級合格までに至る。2023/06/24