内容説明
2020年は『日本書紀』編纂からちょうど1300年の年に当たります。
最近では、古代史ブームの高まりから、初代とされる神武天皇以降の「初期天皇」、葛城氏をはじめとする古代豪族など、教科書には載っていない3~5世紀の時代への関心も高まり、その歴史的重要性が見直されつつあります。
本書では、登場人物を中心に『日本書紀』を扱うことで、個々の登場人物の魅力や「その後」、ほんとうに敗者だったのか、その後どのように伝承されていったのか、など、『日本書紀』をより楽しめます。
「日本書紀の基礎知識」「初代神武天皇から41代持統天皇までの歴代天皇」「皇子、女性、豪族など個性豊かな登場人物」という3つの柱で、総計で150人以上の人物を収録。
関連図版・地図も挿入し、ふだん古代史に触れていない方にもおすすめです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
15
せめて初代天皇の名前くらいは、スラスラ言えるようになっておきたいものです。日本を作ったのがマッカーサーとか、笑えないので…。2020/03/28
栗きんとん
3
図書館本。 知っている人もいたり、名前だけ聞いたことがある人がいたり、手元に置いて時々読み返すといいのかもしれない。 朝明(現在の三重県四日市辺り)にいた人が「朝明郎(あさけおとこ)」とか、笑える。 コラムも面白かった。2022/01/28
めぐみこ
3
持統天皇までの歴代天皇の他、英雄・巫女・宰相・外交官・テクノクラート・反逆者・悲運の皇子etc...。まさに古代史オールスター。一人一人がコンパクトにまとまっているし、こまめに系図が挿入されるのが有難い。ゆかりの地が紹介されてると訪れてみたくなる。2020/06/21
竜玄葉潤
1
天皇のトコまでは楽しく読めたのだが、その先に行くと誰が誰だが怪しくてついていけなかった。しかし、日本書記って、本当はどこまで書いてあるのだろう?2020/12/06
yo_c1973111
1
日本の歴史(特に古代)についてほとんど知らないため購読してみる。神話から徐々に実体化いしていくような初期もおもしろく、今後の様々な調査によりさらに明白になる史実もあることだろう(発掘のニュースに興味がもてるようになる)。著者は学者ではなくライターとのことだが、文献調査のボリュームとそれぞれの結びつきから内容の蓋然性を説明するところに信頼できる(と思う)。コラムもよい。大津京って本当にあったのか...2020/01/06