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内容説明
台湾をめぐって米中が軍事衝突を起こすリスクが高まっている。米中双方の思惑など台湾を取り巻く情勢をわかりやすく解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
53
著者は文化放送ラジオのキャスターのようで、いろいろな分野の著作を大量に出している。そのせいか取材に基づいた分析というよりは、ご自身の考え方を開陳した書。過去のいろいろな取材経験をネタにはしているけど、新しい知見はあまりみられず、危機感をあおり立てるような印象で、文章は読みやすいのだが途中で読むのをやめようかと思った。習近平、トランプ、バイデン人物評価もあるが、その中で冷静な政治家とする蔡英文の評価に関しては結構おもしろかった。米中対立については、もう少しきちんと外交面を押さえた著作を読んでみたい。2021/12/12
紫の煙
11
ジャーナリストが書いたものなので、先日読んだ「中台戦争」と比べて随分読み易い。中国の戦略、台湾の蔡英文総統の「鉄の女」振り、専制君主の習近平、意外にも強気なバイデン、彼らに比べ日本の総理は...年々台湾危機のリスクが高まっていくので、その時我が国はどうするのか。2022/02/05
Hatann
8
米中対立における台湾有事に焦点を当てる。習近平政権下の中国が台湾に侵攻する可能性に触れて、国際的枠組を通じて中国の軍事力を封じ込める必要性を語る。中国が台湾を核心的利益として将来的に統一することを歴史的任務と位置付けていることは事実であるが、台湾の政治状況や国際世論の動向を度外視して侵攻に乗り出すほど話は単純ではない。個人的な野望や覇権主義で抽象的に煽るのではなく、中国国内における政治経済状況の現実から政策の優先順位を考慮したいところ。著者の指摘するバイデンが4年でレガシーを残そうとする性急さは危うい。2021/12/29
乱読家 護る会支持!
4
習近平が、中国のトップの間に成し遂げるつもりでいることは、第一に台湾を支配下に置き、一つの中国となること、そして「 アメリカを抜き、世界一の経済大国になること。これは習近平が、毛沢東を超えて中国史で最も偉大な統治者として名を残すことを意味する。 中国には節目となる三つの100周年。2021年の中国共産党創立100周年、2027年の中国軍建軍100周年、そして2049年の中華人民共和国建国100周年。 習近平は、2027年の中国軍建軍100周年までに台湾を何らかの方法で支配しようとしていることは間違いない。2022/03/05
くらーく
4
清水克彦氏かあ。子供の受験じゃないの?まあ、内容は多かれ少なかれ報道で聞いたことがあるもので、特に目新しい感じは無かったな。どちらかと言えば、コラムで仕事の愚痴じゃ無いけど、苦労話が載っていて、そちらの方が興味深い。 個人的には、衝突は無いと思うけど。中国の法律が強化されて、統一中国って形を強める位じゃないかねえ、せいぜい。2022/02/12