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内容説明
なぜ、阪神は優勝できないのだろうか――。いわく、マスコミが、毎日毎日、あることないこと書くからや。いわく、ファンが、ぎゃーぎゃー言い過ぎるからやろ。いわく、タニマチが、夜の街に選手を連れ回すからや――。歴史 看板 風土 戦略 育成 苦悩 誤解 派閥 そして「アレ」の9つの枠組で分析する「新・阪神タイガース論」。熱烈阪神ファンの元番記者だからこそ書けた熱くて深い一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
76
「ホークス3軍はなぜ成功したのか」「オリックスはなぜ優勝できたのか」に続き今回は阪神タイガース。歴史、看板、風土、戦略、育成、苦悩、誤解、派閥に分けて分析。サンスポの元トラ番で、熱烈な阪神ファンでもあった著者がかつてのドラ1への取材や自身の体験を元に検証しているので興味深い。最近はドラフト戦略や球団経営が良い方向に向かっている感じはする。著者が本を出したチームはアレしてるらしいし、まずは今年はアレを。高卒を育てられないのも井上、前川に期待。投手は才木や西純が育って来てるので順調に育てば黄金期が到来かも2023/06/09
きみたけ
50
新刊本「常勝タイガースへの道」を読んでからの敢えてのチョイス😅著者は、元サンケイスポーツで阪神・オリックスなど担当、現在スポーツライターの喜瀬雅則氏。90年に産経新聞社入社。マスコミの過剰な取材や報道、熱狂的なファン、重鎮と呼ばれるタイガースOBの存在、スカウトの実力など、定説のように噂されている「阪神のあかんところ」を掘り下げ果敢に切り込んだ23年4月発刊の本。よって「アレ」を達成したいま、達成前に書いている内容にとても興味が湧きました。過去の(特に暗黒時代の)ドラ1たちの苦悩を知ることが出来ました。2023/12/29
katoyann
24
サンケイスポーツで阪神タイガースを担当していた元記者によるタイガースの環境に関するルポ。印象に残ったのは、期待されながらも阪神在籍時には奮わず、近鉄に移籍してから活躍するようになった山村投手の話である。阪神の選手は在阪メディアの報道が加熱化するためか、一挙手一投足について憶測の域を出ないような記事を書かれる。またオフの日もファンの目線に晒され、外食に行くとファンに見つかり、何らかの接触があるという。こうした過度な期待からくるストレスで山村は精神を病んだ。ところが球団はそんな山村に対し厳しかった(続く)。2023/04/27
しげき
23
リーグ優勝してから読みました(笑)超人気球団なので、その取り巻く環境は独特。選手の注目度も常に高いので特にドラフト1位で入団した選手などは苦労が多く、実力を出しきれず去っていく人も数多く。そんな問題点が色々書いていましたが今年は見事に優勝です!2023/11/10
マッちゃま
15
タイトル買い(笑)過去に読んだ喜瀬氏の本は非常に良質な内容だったのと、もしかして今年A R E しちゃうんじゃない?みたいな感じだったので即買いしました。かつての番記者だからこそ書ける話しと、難しい部分にも質問に答えてくれた虎OBの方々に感謝。仕事が忙しくて読み終えるまでに時間が掛かりましたが面白かったですよ。そしてA R E する前に読み終えて良かったです。タイトルとは裏腹に優勝する(たぶん)年に出版されたのは狙い通りなのか?さあ〜来年こそ我が巨人軍よ、一緒に勝利の美酒を浴びながら雄叫びをあげましょう。2023/09/12