創元推理文庫<br> シェフ探偵パールの事件簿

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創元推理文庫
シェフ探偵パールの事件簿

  • ISBN:9784488271053

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内容説明

年に一度のオイスター・フェスティバルを目前にした海辺の町ウィスタブル。シーフードレストランを経営するシェフのパールは、警察官になるというかつての夢をあきらめきれず副業で探偵をはじめたばかりだ。そんなパールのもとに依頼人が。ある漁師に貸した金が返ってこないので、彼の経済状態を探ってほしいというのだ。じつはその漁師はパールの友人で、依頼は断ったものの、気になって彼の釣り船に行ってみると、変わり果てた友人の姿を見つけてしまい……。英国のリゾート地を舞台に、シェフ兼新米探偵パールが事件に挑むシリーズ第一弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

329
ドラマ化されて人気を博したらしいけれども、やや個性に欠けて薄味な印象の作品。主人公パールはフック盛りだくさんな設定のわりに描写で上手く見せることができておらず、元警察官なりの鋭さや、料理人としての才気が表現されることなく散漫になってしまっている印象。特に料理に関しては結構人任せで適当にすら思える場面がある。ガチガチの本格ミステリのようなロジックは最初から期待していなかったので、そこそこ意外性のある犯人だった点は良かった。出てくる料理がもう少しおいしそうに感じられれば、それだけでもかなり評価上がったと思う。2024/07/29

ナミのママ

70
実存する知らない土地を楽しめるのは翻訳作品の魅力の1つ。イギリス、海辺のリゾート地ウィスタブルでは真夏のオイスターフェスティバルが開催される。主人公は、この街でシーフードレストランを営むパール、副業に探偵を始めたばかり。おいしい料理、フェスティバルで賑わう街、パールの家族、街の住民、そして警官。この設定は『ビール職人』にそっくりで目新しさは無い。しかし主要な登場人物の個性と、息子の成長に揺れる母の心情がうまいなぁ。見えそうで見えない事件の真相にも引き込まれて楽しく読了。シリーズ一作目、次作も楽しみ。2023/07/01

しゃお

27
港町でレストランを営むパールは副業として私立探偵を始め、初めての依頼人を迎える…。実在する英国のリゾート地ゆえかオイスターフェスティバルで賑わう港町の情景が鮮やか。そして登場する料理がまたどれも美味しそう!主人公のパールは一人息子の美しい恋人に嫉妬したり、老眼に気付いて動揺したりと、その日常も微笑ましく描かれています。特に母親とのやり取りが可笑しく、思わずふふと笑ってしまう事も。そして事件を捜査するロンドンからこの地に赴任してきた警部との仲の進展も気になります。事件そのものは意外でほろ苦い真実が…。2023/07/27

22
面白かったぁ♪最後まで、どうなるのかサッパリ分からず、一気読みでした^ ^続編も翻訳されそうで楽しみです。警部との進展も気になります。2023/06/18

みやび

21
シェフで探偵でシングルマザー、警察学校出身のパール39才。暮らしている港町で知人の漁師の遺体を発見し調査に乗り出す話だけれど、牡蠣フェスティバルで盛りあがる町の様子や、息子の彼女への嫉妬、母親や隣人たちとの関係の方が楽しかったです。ウェイトレスのルビーとおばあちゃんの今後は心配になってます。コージーと本格ミステリーの中間ぐらいかな。次作も読みたいです。2023/11/19

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