内容説明
佐藤さんとドキドキの「プチ同棲」生活!?
冬休み。カップルの鉄板イベント・クリスマスデートを終えて……
佐藤さんと押尾君はいまだに初キスのタイミングを見失ったまま、あと一歩踏み出せないでいた。
そんななか、夫婦旅行で両親不在になった年末。あまりの孤独でうっかり(一人だけの家に)押尾君を呼び出してしまった佐藤さんだったが、そこにーー
「こんべるじゅ~、こはるお姉ちゃん、お久しぶりです」
「ゆき、ね……ちゃん?」
クール系従姉妹・雪音ちゃんが襲来!
ちょうどやってきた押尾君も巻き込んで「プチ同棲」生活が始まってしまう。
家出してきた雪音が無表情の下に隠した事情を心配しつつも、それはそれ。
ふって湧いたひとつ屋根の下の同居生活、内心浮かれないわけもなくーー。
「颯太君は、本当に鈍いね」
(え? え? え? こはるさん!?)
「私が言ったのは、颯太君にだったら大丈夫って意味なんです、けど……?」
糖度120%の甘々青春ラブコメ、今回はついにふたりが、あの一線を越える……!?
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
冬休み。クリスマスデートを終えても未だ初キスへあと一歩を踏み出せない二人。そんな状況でこはるの家にクール系従妹の小学生・雪音が襲来する第七弾。夫婦旅行で両親不在になったこはるの年末。家出してきた雪音の事情に颯太も巻き込まれ、なし崩し的に始まるプチ同棲生活。小学生の雪音相手に見栄を張るこはるの様子は微笑ましかったですけど、彼女たちをサポートする颯太が積み重ねてきた信頼感も一つのポイントでしたね。事情を知ったかけがえのない仲間たちも協力してくれて、頑張る彼女の背中を押してくれたその結末はなかなか良かったです。2023/04/18
真白優樹
12
相も変わらず手つなぎ以上に発展しない中、年末に一人で留守番する佐藤さんの元を父方の従妹の雪音が訪ねてくる今巻。―――違っていてもそれでいい。大切なのは頑張る事。 クールな天才タイプの雪音に二人して振り回される中で彼女の抱える問題に立ち向かう巻であり、騒動の中で大人の思いと子供の思いに向き合っていく温かさの先、少しの発展がある巻である。まだまだもどかしく、けれど確実に一歩ずつ。年も明けようとしていく中、二人を待っているのはどんな未来か。新しい年に待っているのはどんな発展か。 次巻も須らく期待であるべし。2023/04/20
meiko37
9
小春のいとこの小学生の雪音が、家出して、小春の家にやって来た。小春の両親は旅行中で、不在。小春は、押尾くんや仲間たちの助けを借り、雪音の家出騒動を解決する。小春、大人になったね。2023/08/08
まいなな
8
しおあま7巻! いや、めちゃくちゃ待った気がするよこのシリーズの新刊。ただそれに見合った面白さだった! 雪音ちゃんのキャラクター性はなかなかパンチがあるね。こんな子に愛情というか、ちゃんと正面から向かってあげようとする颯太とこはるはマジでいい奴ら。高校生って、子供と大人のいいとこ取りができる年代だよな。大人になってしまったら怖くて出来なくなることも、彼らなら出来てしまう。でもその危険性が分からない年代でもないからそれに怯える。でも突き進むことができる熱量は羨ましくて素晴らしいものだよね。ヒメと澪の絡み良い2023/05/07
leo18
8
こはるの両親が不在な中、従姉妹の雪音が家出してくる。2人の関係の進展を描きながら、雪音の家出の背景や友人たちの協力など、構成が綺麗。雪音の物語としてもラブコメとしても安定感ある出来。2023/04/27