内容説明
最新作『君たちはどう生きるか』の公開迫る!
引退宣言を撤回してまで作られた新作はどんな内容になっているのか?
期待に胸を膨らましながら、
まずはこれまでの宮崎駿のジブリ長編全10作を振り返りませんか?
通称オタキング、評論家・岡田斗司夫は
ジブリアニメに何を読むのか?宮崎駿をどう見るのか?
豊富な資料と知識から迫るジブリアニメ大解剖。
すべてのアニメファン、ジブリファン必見必読の1冊です。
稀代の天才アニメーターは、
いかにして国民的作家になったのか。
ジブリでの長編監督作全10作品を時系列で読み解くことで、
宮崎駿が語ってきたこと、愛したもの、またその変化と成長を分析。
各作品ともにテーマを設けて岡田斗司夫が徹底解説します。
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
57
ユーチューブで見せて頂いた講義の中身を文章化した本でした。この本の発売後のゼミで文章に残すことに意味があると 言われていたようです 著者の講義を聞いて、改めてジブリ作品に戻った私ですので どの話も聞いたことを思い出しながら、読んでいました。 ジブリと言われていますので、高畑作品もまとめて欲しいですね 2023/04/27
あっか
56
新刊。YouTubeで流れてくる岡田斗司夫さんのジブリ解説切り抜き動画、どれも超面白く、なるほど!な視点満載でつい見ちゃいます。本書はまとめ的な1冊。動画を見ていないと、何だこの偉そうなおじさんと思われないかなという口調と(それが味なんですが笑)だいぶ大人しい…!な印象🤣動画ではもっと際どいこともたくさん言っていますが、岡田さんは関係者の実際の発言やアニメーター視点での考察なので、宮崎駿さんが恐らく無意識でやっているであろうことも読み取っちゃうところが、もう辞めてあげて〜!と居た堪れなくなる時がある。笑2023/04/10
akihiko810/アカウント移行中
36
オタキングがジブリ作品(宮崎アニメ)を読み解く。印象度A- 岡田のyoutubeでやってる内容らしいが、本書は面白かった。さすがアニメうんちくを語らせたら右に出るものはいない。 宮崎駿が「やりたいこと(趣味)」をぶち込んで作った「紅の豚」だが、ポルコの飛行機は木製(古い)なので、気候等でゆがむからまっすぐに飛ばず(なので超絶技量が必要)、弾が当たらない、とかは初耳の考察。そして宮崎が「豚」を作った動機が、富野の「逆襲のシャア」が業界で話題になり、「アニメ映画で自分語りしてもいいのなら俺も」というもの2023/11/01
ノリト
31
岡田斗司夫のチャンネルは欠かさず見ているので、ジブリ論がまとまってサクッと読めました。動画に比べると、内容は10分の1以下ですが、本としてまとまっている形となって嬉しいです。2023/05/17
しゅん
19
ナウシカから風立ちぬまでの宮崎駿作品批評。メカニック描写の解説から作家の思考と野望を類推する手法が流石の岡田斗司夫で、特に『紅の豚』における飛行技術解説が面白い。科学技術リアリストとしての宮崎駿が浮かんでくる。『魔女の宅急便』のラストに対する鈴木敏夫・押井守解釈への反駁にも説得力がある。苦し紛れの飛行船ではなく、古ぼけた役立たずの魔法と新しい技術の相剋と考えれば納得がいくという話。『もののけ姫』『千と千尋〜』あたりの社会や歴史との接続が雑に思えるのは思い入れの欠如故か。『風立ちぬ』でまた面白くなる。2023/07/21