内容説明
どこまでが真実でどこからが脚色なのか。日常の出来事に微妙な違和感を抱かせ、読み手を異世界へといざなうライト・ホラー短編集!
私の名は進木独行。五年以上前にデビューしたホラー系作家である。本書では、私自身がこれまでの人生で体験してきた奇妙な出来事を元にして、つらつらと話をつづっている。もちろん見聞きしたことも含まれている。本書で楽しむべき肝は、本筋の「奇妙」のみならず、寄り道した部分にも含まれている。実体験をそのまま描いたものもあるが、本書は創作か実体験か判別しづらいことがウリでもある。──さて、今回の第1話は私が中学1年生のときに訪れた石垣島での体験の話。「星の砂」で有名な白い砂浜で海水浴を楽しんだ帰り、世にも奇妙な海の生きものに遭遇したのだった……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
19
まあまあだった。2023/04/26
キナコ
14
前作と同様、表紙買いした一冊。実話ホラーではあるが、あまりホラー感はないかな。不思議な話なのかな?2023/07/10
tow
5
あまり怖くはなかった。そもそも、主人公の名前に興味が湧かなかった一冊。「霊能力者たち」は、サイコーにオススメなので、そちらを読んでいただきたいです。2024/09/15
anxiety
5
ビジネス雑誌のエッセイとかにありそうな文体。題材以前に、この文体の時点でホラーとはとてもじゃないが呼べない。ホラーってそういうもんじゃないでしょ。ただ、読んでるうちに「ミステリーだったら親和性が高い文体かな」と思ったらデビューはやはり推理小説の由、納得。オレオレ詐欺根絶の実録記事みたいな一篇があったり、一体どういう層を狙ってリリースされたかちょっと謎な一冊。2023/04/24
むら
3
身の回りに起こる、不思議なことや奇妙な話は意外と注意深く気にしていないと気づかないのかもしれない。2023/05/20