内容説明
絹糸が綾なす万華鏡――美しく、いとおしいお針道具
その昔、加賀友禅を仕立てるお針子たちが、大事な布地を傷めないように、絹縫い糸の残りで作ったといわれるゆびぬき。色鮮やかな絹糸が交差して綾なす模様は、糸のかけ方や手法の組み合わせにより、万華鏡をのぞくように限りなく変化していく。今では加賀の地でも失われつつあるその技法を、くまなく紹介した初の単行本。全81作品の作り方・図解を掲載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねむねむあくび♪
48
図書館の本。手芸の本に収まらない充実の内容でした!!工芸品の持つアートな美しさにうっとりしながらページをめくる。冒頭の金沢ゆびぬき探訪と、近江八幡のゆびぬき探訪も歴史を感じられ素晴らしい。金沢のゆびぬきは本書の作り方と同じく、綿を巻き付けぷっくりと膨らみを持たせた作品。写真の物が80年も前の物とは思えない鮮やかさとデザイン。近江八幡のは配色がモダンで美しい。後半の作り方はとても丁寧でわかりやすい。祖母から母へ、母から娘へと伝わったこのゆびぬき作りを、伝え残したいと、筆者の願いが込められた暖かい本でした。2014/08/10
らいく
4
三通りの楽しみ方が出来る本です。加賀ゆびぬきの歴史書として、写真集として、そして手芸本として、です。ワークショップの先生は二冊目の「はじめての~」を勧めていましたが、私はこちらの「絹糸でかがる~」の方が見やすいし作りやすいと思いました。糸が二色の作品が多くて用意しやすいし、王道の伝統的古典的な模様が難易度順に紹介されているからです。ネックは価格ですが、長く手元におきたい本になりました。まず図書館で閲覧してみるのもありですね。2019/12/15
ユウティ
3
美しい。ジュエリーのようには輝きを留められなくても、手作りして、めいっぱい使って、ボロくなって捨てるような品だけの魅力がある気がする。うちの押入れからも出てこないかしら(笑)濃いめの色づかいが多く、とても日本的な感じ。表紙の紫と白の青海波がすごく気に入った。上から見ると蓮の花のよう。濃淡のコントラストで藍と銀にも見える。三角形を重ねた、うろこも素敵。二色、三色、四色、…五色!同系色や反対色の組み合わせや模様の出し方がすごい。頭はこんがらがりそうだけど。2021/02/25
かさかさ
2
加賀指ぬきを作りたくて購入した本。とても美しい幾何学模様に感心します。実際にいくつか作りましたが、きれいに仕上げるのは難しいです。 かつて城下町に住む娘達は縫い物の合間にこういうものをつくったのだろうかと思いを馳せたりしました。2013/09/15
hahihin
2
とても可愛くて綺麗で実用的な加賀のゆびぬきがいっぱい。作り方も詳しく書いてあります。材料は安価、作業スペースは少なくて十分、慣れれば4時間もあれば完成して、思ったよりも手軽な手芸でした。なにより、美しいゆびぬきの写真を見ているだけでも幸せ。2010/05/11
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