文春文庫<br> 2050年のメディア

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文春文庫
2050年のメディア

  • 著者名:下山進【著】
  • 価格 ¥1,200(本体¥1,091)
  • 文藝春秋(2023/04発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167920326

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内容説明

読売、日経、ヤフー、波乱のメディア三国志!

大幅加筆400字70枚でここに完結!

インターネット上で巨大化しているプラットフォーマーたちに、今日の競争政策はうまく機能していないとして、独占禁止法の強化を主張する思潮が全世界を覆う。日本に独自に成立しているプラットフォーマー、ヤフーにも公正取引委員会のメスが入ることになる。だが果たして新聞の凋落はプラットフォーマーだけのせいなのか?
著者は、日経、読売、ヤフーの三社のみならず、ニューヨーク・タイムズ、英エコノミスト誌から鳥取のローカルメディアにいたるまでを、丹念に調査し、「持続可能なメディアとは何か」を、30年にわたるメディアの興廃史の中から掘りさげていく。

文庫書き下ろし新章 新聞VS・プラットフォーマー
大きくなりすぎたヤフーに対して公正取引委員会のメスが入る。「国境なき記者団」にネットの言論空間正常化のためのシステムを依頼された村井純は、読売の山口寿一に会う。

第一章 最初の異変
第二章 中心のないネットワーク
第三章 青年は荒野をめざす
第四章 読売を落とせ
第五章 ライントピックス訴訟一審
第六章 戦う法務部
第七章 日経は出さない
第八章 真珠のネックレスのような
第九章 朝日、日経、読売が連合する
第一〇章 「あらたにす」敗れたり
第一一章 アンワイアード
第一二章 イノベーションのジレンマを破る
第一三章 日経電子版創刊
第一四章 内山斉退場
第一五章 「清武の乱」異聞
第一六章 論難する相手を間違っている
第一七章 ニューヨーク・タイムズの衝撃
第一八章 両腕の経営は可能か?
第一九章 スマホファースト
第二〇章 ヤフー脱藩
第二一章 ノアドット誕生
第二二章 疲弊する新聞
第二三章 未来を子どもにかける
第二四章 未来をデジタルにかける
第二五章 未来をデータにかける
終章 2050年のメディア
文庫書き下ろし新章 新聞VS・プラットフォーマー

※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

100

56
インターネットの誕生と発達によってもたらされたパラダイムシフトは、あらゆる分野に変革を強要し、既存のメディアは経済的な変革のみならず、言論とすら言えない情報の無法地帯との闘いを強いられる。アテンションエコノミーという言葉を初めて知ったけど、今後の情報溢れる世の中で、秩序と価値の正しい整理を担う新聞社の役割は大きい。2023/07/19

ヒデキ

46
メディアのこれからを考えていこうと過去のメディアを探っていきます。 日本でとの縛りが、入りますので新聞で最後に一番部数を伸ばした読売新聞とパソコン時代を制覇したヤフーを主として描いています。 何かの本で読んだのが、ある時代でとんでもない成功モデルを作った企業は、次代では、衰退していくしかないといいますが、スマホというかアプリ時代にニュース媒体は、どんな進化というか収益化をしていくのか どんな時代になっていくのでしょうか 2023/04/16

ロマンチッカーnao

19
2050年未来のメディア史というよりも、新聞からネットへの流れの歴史を読売新聞とヤフーを中心にみた歴史ですね。かつて、新聞は水や電気やガスと同じインフラの一つだった。ヤフーは10数人規模の会社。そこから数年後には全新聞社の売上をあわせてもヤフー1社に敵わなくなっていた。確かに、いつの頃からか、新聞は取らなくなっていました。今もニュースは、ネットからが多いです。しかし、それでも新聞はなくならないし、なくさない。業界の努力が伝わります。2023/10/22

鉄路のほとり

3
読売新聞、日経新聞、ヤフーの三社を中心に描く2000年代以降のメディア環境の激変。紙の部数凋落、日経電子版の成功、ヤフトピ等。読売新聞法務部長からグループ社長になった山口寿一、ヤフーで井上体制の後を継いだ宮坂学の両氏については特に詳しい。失敗に終わった「あらたにす」や、ノアドット構想などの試行錯誤についても。2024/08/18

Naoki Maeda

2
単行本に手を付けたが、文庫を出ていることに気付いて買いなおす。読売新聞がとヤフーの話中心に新聞対ネットの栄枯盛衰を描く。文体は難しくなく読みやすい。新聞に固執するために新しいものが出てこない話は、新聞業界だからではなくどこの業界にも言える。余談だが単行本に誤植を発見し文庫版でも別の誤植を発見した。文藝春秋では珍しい凡ミス。2024/06/03

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