文春文庫<br> 座席ナンバー7Aの恐怖

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文春文庫
座席ナンバー7Aの恐怖

  • ISBN:9784167920340

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内容説明

娘を救いたければ、お前の乗っている旅客機を落とせ!
脅迫される精神科医、誘拐犯を追う女医。犯人は機内にいるのか、それとも……。ショック満載、息もつかせぬドイツ最強のサスペンス!

※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

63
飛行機という閉鎖空間で繰り広げられるパニック・サスペンス。「飛行機を墜落させなければお前の娘の命はない」誘拐犯から機上で電話を受けた精神科医のマッツ。メールに添付されていたのは手足を縛られ苦痛に歪む娘の顔。娘ネレは臨月でもうすぐマッツは孫に会えるはずだったのに・・。誘拐犯からの謎めいた指示と機内で起こる不可解な出来事、マッツは元同僚のフェリに電話で娘の捜索を依頼。機外で手がかりを追うフェリと機内で必死で犯人の痕跡を辿るマッツ。緊迫感が伝わる手に汗握る展開と幾重にも巧妙に仕組まれたどんでん返しが見事だった。2023/05/25

星落秋風五丈原

25
他のレビュアーも書いてらっしゃいますが映画向きだと思いました。2023/05/01

elf51@禅-NEKOMETAL

8
ドイツ最強のパニック小説だそうで。主人公は飛行機恐怖症,臨月の娘は誘拐,監禁され,飛行機を墜落させるように脅迫される。主人公の元恋人は結婚式前日に巻き込まれ,犯人と娘を捜し。確かにみんなパニック状態だ(*´ー`)飛行機内という狭い空間,地上の元恋人とは携帯で連絡するという限定した動きしかない中,よくもこんなに話を繋げるなと。ふと考えると,設定,ピンチの場面,次から次へと起こる事象も特殊すぎるんだけど,何だか読んじゃうんだよなぁ。最後まで子供が心配でした。2024/04/21

春夏秋

5
地上と上空の同時進行の事件。飛行機が最悪な事態になるんじゃないかとハラハラ。陣痛の場面が多くて自分の時を思い出してちょっとしんどかった。2023/06/28

しい太

4
閉鎖空間・タイムリミット・人質といったこの作家の大好き要素を当社比3割くらい圧を増して詰め込んだ感じ。銃器を使うことなく、人の精神の操作で飛行機を落とそうとする謎のテロリスト、出産間近で誘拐された娘の行方を空の上から人頼りで探そうとする父親、婚姻当日なのに手掛かりの薄い捜索を頼まれて奔走する女性。複数視点のわりとややこしい話である割に騙しのギミックは毎度「なぜ?」というくらい正確に発動し、目まぐるしい展開故に抜け落ちかけていた序盤の布石も丁寧に活かしてくるので隅から隅まで面白い。2023/05/12

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