内容説明
私は、私の幸せを失いたくない――
長く付き合った恋人から婚約を破棄され、仕事に打ち込む日々を送っていた妃斗美の前に、偶然、金色の目をした「幸福」が現れて……。
※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
93
猫が表紙のこの本を見かけて手に取りました。飼っていた猫が作者に教えてくれた"幸福とは何か"について小説にしたものだそうです。愛することを捨てた主人公。彼女の葛藤はアラフォー女が陥りがちな屈託をよく表していると思いました。そんな彼女が野良の子猫を拾い、一緒に暮らすことで再び愛することを取り戻していく姿は良かったです。猫との暮らしは、幸福に溢れていますものね。でも、主人公は猫よりも男との繋がりを心の奥底で求めているようで、そこがちょっと... 猫と暮らすことの幸福をもっと読みたかったです。2023/09/24
seba
20
三十五歳の妃斗美は、七年以上前に婚約破棄されて以来仕事に精励し、現在は雑誌の副編集長に任ぜられている。習慣の読書の中で出合う人生哲学に対し、今の自分には響かないと感じることもしばしば。自分にとっての幸せの形がわからなくなってきたところ、ふと思い立ちキャッシュで一戸建ての家を購入。なるほど空っぽの家の中になら、どんな形の幸せも容れることができるだろう。するとある日、道端に捨てられた仔猫と運命的に出会う。自分にとっての幸せを探すにしても、まず行動力の源や心の拠所があってこそ、適切な選択ができうるのだと思った。2025/01/06
Nobuko
4
図書館本 初読み作家さんかなぁ 2025/04/14
fukufuku
4
にゃんこと暮らす私はもちろん立派な猫バカだ。猫関係のものはつい見たくなる。読みたくなる。欲しくなる。本書も猫愛を期待して読んだわけだが、他人様の猫愛はあまりハマれなかった。たぶん、主人公の境遇が遠かったことと、にゃんこの飼い方にあちこち違和感を覚えたからかと思う。また、絵本作家志望の若い男の子の存在はかなり邪魔。ちょっとキモいすらある。2025/01/15
チュルちゃん
2
7年前に結婚直前に婚約破棄されてしまった35歳の女性が主人公。金色の目をした小さくて温かいものに出会った事をきっかけに幸福と愛を知っていく。主人公と同い年だけど、残念ながら実体験が乏しく理解度は浅め。分かった気になる程度。 幸せは薄氷の上を歩いているような程に脆いものと言う意図の文があった。幸せとは別物で突飛な連想だけど、最近の世界情勢を見てると平和も同じように脆くて危ういものだと思った。2026/01/07




