新潮文庫<br> ハリネズミは月を見上げる(新潮文庫)

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新潮文庫
ハリネズミは月を見上げる(新潮文庫)

  • 著者名:あさのあつこ【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2023/04発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101340340

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内容説明

あなたも最低。許せない――。高校二年生の鈴美は逆上した痴漢から守ってくれた比呂に感謝するが、予想外のきつい言葉を返され戸惑う。周りから浮くことを恐れる鈴美は、独りでも毅然とふるまう比呂と接するなかで次第に変化してゆく。だが比呂もまた、誰にも言えない悩みを抱えていて……。両親の離婚、中退した幼馴染み、壊れてしまった心。まばゆい出会いが胸に響く青春小説の新たな傑作。(解説・藤田香織)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フジッコ

6
様々な言葉の暴力の形。言葉は危険物、扱い方を間違えると、人一人を抹殺してしまうくらいの破壊力あるのに、誰もその事が分かっていない、考えて言葉を発していない。それはとても怖い事なんじゃないかなぁ。でも、自分ももしかしたら、何気なく言葉を発して人を傷つけているのではないかと考えると、立ちすくんでしまいそうになる。 難しいけど、無関心でいてはいけない大切な問題。あさのさんは、分かりやすい丁寧な文章でそれを教えてくれました。ありがとうございます。2023/05/07

5
鈴美は学校という集団生活の中で孤立することを恐れながらも、凛として誰にも媚びない比呂に憧れる。その気持ちはとてもよく分かる。物語の後半のテーマはパワハラ。特に言葉の暴力で壊れてしまう大人が描かれる。自分が女子高生のときにそんな大人を見てしまったら、どうしただろうか。鈴美と比呂みたいに、負けない、と思えただろうか。2024/05/15

kuma suke

4
大人たちの問題に正面からぶつかる主人公たち、えらいな…。大人になると目をそらしたり、ごまかしたり、そんな技ばかり身につけちゃうよな。2023/07/24

Hideo Itoh

4
紛れもない「青春小説」なので、68歳のじぃさんが感想を述べるなんて見当違いもはなはだしいのだが一言だけ。まわりからハブられたり、苛められたりしないよう、じぶんのホントの気持ちを封印して窮屈な生き方をしている中高生に是非とも読んでほしいとだけ書いておこう。あ、おとなになってもあるか・・・こういうこと。2023/07/21

あんこ

4
久しぶりにあさのさんの本を読んだ。すっと心に入ってくる言葉が好きだ。大人の問題も子供の問題も、目に見えない暴力はなくならないし、きっと本当の意味での解決なんてしないだろうと思う。でもこの二人は出会えて良かった。このテーマで書いたのは、あさのさんが言葉を扱う作家という立場だからなのかな、と思ったりした。意気込んで感想を書こうとすると、綺麗事を並べることしかできなくなりそうなのでうまく言葉にできないけど、私はこの本が学校の図書館に置かれていたらいいなと思う。2023/07/20

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