ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ

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ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ

  • 著者名:ジェフ・ホワイト【著】/秋山勝【訳】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 草思社(2023/03発売)
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  • ISBN:9784794226273

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内容説明

2022年10月、警察庁・金融庁等が連名で北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」を名指しで非難、
その危険性の注意喚起をした。経済は破綻し飢餓に覆われる北朝鮮が、
なぜ高額なミサイルを撃ちつづけられるのか?その資金はどこから?
調査報道のベテランジャーナリストが緻密な取材でこのハッカー・グループの正体を追う。

米国ハリウッドへの攻撃にはじまり、世界各地での銀行ハッキング、
病院へのランサムウエア攻撃による身代金奪取、そして「暗号資産」の大規模奪取。
彼らの容赦ない攻撃は現在進行形のままである。
関係者への取材を通じて個々のハッキング事件の実相、「サイバー兵士」を育て上げる
北朝鮮の驚くべき実態などが明かされる。戦慄すべき一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

107
経済的には完全に破綻した北朝鮮が、核やミサイル開発を続けられるのはなぜか。国民が大量に餓死しようと無視し、麻薬密輸や偽札で稼いでいるとの報道はあったが、国家がハッカー集団を抱えて世界から巨額の資金を盗み出すにまで進化していた。目的のためには手段を選ばないのが国際政治だが、ここまで無法を極めていたとは異常というしかない。金融商品としてのインフラが未整備な暗号資産に投資するなど、北朝鮮に財産を盗んでくれと言うようなものだ。ロシアもウクライナに軍事侵攻せず、ハッキングで締め上げる道を選んでいたらと考えてしまう。2023/06/30

Xinxi

6
国家主席暗殺をテーマにしたコメディー映画制作した報復としてソニーピクチャーズは某国ハッカーの標的になってしまった。フィッシングメールを送り付けその送り主は自分の会社の上役を装う。特に金融システム担当はアリの一穴も許してはならない。資金洗浄にカジノが利用される。相手を調べ上げリンクトインを通じて職務明細書を送り騙すという手口にも驚き。情報取れば磁気カード作って引き出す。偽100ドル札作りに始まり暗号資産へ。某国犯行の流出した暗号資産 13億ドルとの見積。短距離弾道弾4〜7億円/発、長距離30〜40億円/発。2023/08/06

Ujiro21

5
技術計資格でセキュリティ項目が増え興味を覚え読む。本書では、北朝鮮が国家規模でサイバー犯罪に手を染めている可能性があり、現在進行形で繋がりが明らかにされつつあることが示される。ただサイバー犯罪そのものよりも、国家の成り立ちから、経済制裁で孤立する指導者と外貨獲得のための犯罪歴が述べられており、結果として優秀な人材が犯罪者になる惨さを感じた。少し前のニュースを読み返す感覚だったが、仮想通貨絡みの話に至り倫理観では済まされない技術の意味を知る。世界的なマルウェア被害を食い止めたハッカーも過去には犯罪か。。2023/09/19

Stevie G

5
バングラデシュ中銀から北朝鮮がハッキングで巨額の盗みを働いたことはよく知られていることですが、これがマニラの銀行の支店やカジノを経由したことは初めて知りました。いずれにせよ、このような形でBBCがレポートしたり、本になって世界中に出回るような情報は、ほんの一部のことあるいは公表できることでしょうから、実際には伺い知れない北朝鮮の大きな闇が世界中に広がっていて、見えない戦争が展開されているのですね。日本の金融機関も、仮想通貨やら何とかコインなどに軽い気持ちで手を出している場合ではないですね。2023/06/11

K.C.

4
詐欺メールと思われるものは1日に相当の数届く。会社のアカウントは目にする機会は稀だが、それでもある。そこが彼らの戦端を開くと思うと、メール一つも慎重になる。そんなことを考えさせられる本作。この本をどう読むかで、その後のライフプランが変わりそう。そんな気がする。2023/09/08

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