宝塚の座付き作家を推す! - スターを支える立役者たち

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宝塚の座付き作家を推す! - スターを支える立役者たち

  • 著者名:七島周子
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 青弓社(2023/03発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784787274533

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内容説明

“推し活”ブームの追い風も相まって、近年一層注目を集めている宝塚歌劇団。ファンはステージ上のスターのパフォーマンスや生きざまを見つめ、生徒(出演者)たちもスターダムを夢見て日々奮闘する。

宝塚歌劇団の上演作品は、座付き作家が芝居からショーまですべての脚本を書き、演出している。
柴田侑宏、谷正純、木村信司、上田久美子、正塚晴彦、小池修一郎、児玉明子……。
新作を次々に提供する座付き作家は、世界各国のミュージカルや映画の翻案、小説、漫画などを原作とした作品、他ジャンルとのコラボレーション、そして完全オリジナルの作品まで、幅広いエンターテインメントを作り出している。男役・娘役トップや注目の生徒たちとともに作品としての面白さを追求し続ける作家の奮闘が、宝塚歌劇の長い歴史を支えているのだ。

本書は、贔屓(推し)を中心に観劇してきた著者が“推し座付き作家”たちを紹介し、作品の特徴、トップの魅力を引き出す演出、「最推し作品」や「さらに味わうポイント」も解説。“縁の下の力持ち”にスポットを当てる。
宝塚を長年楽しんでいるファンにとっては観劇の新たなスパイスになり、新規ファンにとっても理解を一段と深める道標になる「もう一つの」ガイド本。

目次

はじめに

第1章 座付き側から宝塚を読む
 1 柴田侑宏――初めての「余韻」を読む
   最推し!作品ピックアップ 『花の業平』
   さらに味わう 七海ひろきと“読み飛ばせる一文”
 2 谷正純――死ぬほど、生き倒す
   最推し!作品ピックアップ 『武蔵野の露と消ゆとも』
   さらに味わう 『ANOTHER WORLD』が成仏させたもの
 3 木村信司――Mr.Moonlight
   さらに味わう 木村作品のタイトル
 4 上田久美子――編集者
   最推し!作品ピックアップ 『BADDY』
   さらに味わう 劇場版『名探偵コナン』と上田久美子作風の共通点
 5 小柳奈穂子――白馬
   さらに味わう 誰よりも楽しむ力で世界に飛び出す可能性
 6 生田大和――言葉よりも高精細
   さらに味わう 共感、憧れ、尊敬、好きは、全部違う
 7 大野拓史――タイムスクープハンター
   さらに味わう トップコンビ制の制約、中と外
 8 石田昌也――ショーストッパー
   さらに味わう 芝居が音楽でショーが文学
 9 正塚晴彦――解決しない救済
   さらに味わう “正しくあれない宝塚ファン”
 10 小池修一郎――関所の番を押しのけて
   さらに味わう 「書いてもらえて、よかったね」
 11 児玉明子――翻案を読む
 12 齋藤吉正――エルピス
 13 後物作家を推す――岡田・草野ショーと五組化

第2章 「宝塚」という特殊な世界
 1 “異常性”の自覚と許容――世界一メジャーなニッチカルチャーの基礎知識
 2 娘役とは――処遇に向けられる現代的な批判
 3 男役とは――おこりといま、ファンと劇団と座付き作家とで作る仮想ジェンダー
 4 「贔屓」って何?――「「推し」って言わないで」は排他的?
 5 なぜ座付き作家を推すのか――いまの自分以上の可能性を探して

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m

4
2023年3月発売の比較的新しい本。著者とは贔屓も好きな作品も違うので共感する部分は少なかったが、考え方や見方が広がり面白かった。個人的には芝居で特出して好きな作家はいないが、ショーはダントツで野口幸作先生だなぁ。ショー・スペクタキュラーシリーズ大好き。皆殺しの谷という異名を持つ谷先生の「ANOTHER WORLD」は私も客席で大笑いした記憶があり好き。2024/05/03

たこい☆きよし

2
アニメージュ世代のアニメファンはアニメーター、演出、監督で作品を楽しむところからファン歴をスタートしているので、観劇が趣味に加わっても近いスタンスで正塚晴彦作品などを楽しんできた。ということである程度興味を持って読めたものの、純粋な脚本、演出論というより、サブタイトルにあるようにスターをどう支えているか、宝塚というシステムをどう支えているか、に力点がありすぎて、タイトルから期待したのとだいぶ違った。とはいえ微に入り細を穿つ私論の熱量は伝わってくる。2023/05/10

みさこ

1
好きな座付き作家が自分とかなり異なっていたが、それはそれとして楽しめた。2023/05/13

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