内容説明
身体をメディアとする人間と世界、他者とのインタラクションを生態学的現象学の方法論を用いて記述分析する。身体のメディア性の機能的拡張や「傷つきやすさ」の概念について考察し、アフォーダンスを捉え直すことで身体と世界についての新たなパースペクティヴを切り開く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
5
知の生態学の冒険シリーズの6巻目である。正直な感想として難しかった。個々の章の話題は面白く興味深いのであるが、通読して振り返ってみると、感想を言葉にする事できない。タイトルの通り身体がメディアである話題が共通するテーマであるが、後半に進むにつれて、これまでの身体や心の哲学の流れはわかるが、テーマとしてのまとまりを欠いて行く印象を受ける。細々と参考になったり考えさせられたりヒントになった感覚はあるのに、総括できない読後感はなんか少し気持ち悪い。まだまだギブソン的な生態学的アプローチがよく理解できいなのかも。2023/06/02