内容説明
人工物の意味とは何か? この問いに、サイボーグを導き手とし、それについて紡がれた言説を批判的に辿ることで漸近する。意味を先取りした能力/機能の「拡張」から、使用の経験を記述可能な「延長」への生態学的な転回が人工物理解の新たな視座を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shin_ash
7
知の生態学の冒険なるシリーズの1冊ででJ.J.ギブソンの継承なるサブタイトルが付いている。タイトルはサイボーグであるが本題は副題の「人工物を理解するため鍵」である。中身はガチの哲学的論考によってサイボーグに関する論理を中心に丁寧に論理を整理して、人工物の理解の鍵を提供する。本書は鍵の提供までであるがextensionを「身体性」に対して「拡張」「延長」「外化」の3つの含意があることを示し、その区別に注意しながら技術を評価することを提案する。技術や人工物とは何ぞや?とモヤっとしていたが良いヒントが得られた。2023/04/09
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