内容説明
大学では何をどのように学ぶのか? 高校までの〈勉強〉と何が違うのか? 大学で身につけるべき教養とは?….池上彰,磯崎憲一郎,國分功一郎,中島岳志,中野民夫,伊藤亜紗,西田亮介…東工大でリベラルアーツ教育に携わる気鋭の大学教員たちが〈学び〉の意味を論じます.これから大学を目指す人,いま大学で学んでいる人へのメッセージ.
目次
はじめに(上田紀行)┴自ら問いを立てること(池上彰)┴問いを発する存在になる(國分功一郎)┴女子学生たちへ(伊藤亜紗)┴小説を読む(磯﨑憲一郎)┴教養はどのような時に役立つのか(中島岳志)┴試行錯誤の学び(西田亮介)┴僕は大学時代、何よりも旅から学んだ。(中野民夫)┴アメリカでの学び、日本での学び(木山ロリンダ)┴学びの海の羅針盤 関心を広げ、味わいを深める読書のすすめ(山崎太郎)┴身体の弱さと強さ(林直亨)┴「リーダーシップのある専門家」になるために(室田真男)┴「リベラルアーツなんてやりたくない」という人へ(多久和理実)┴なぜ大学で学ぶのか、一緒に考えよう(弓山達也)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
25
さすがに東工大の先生方ともなると皆さんいいこと言ってる2021/10/28
まさこ
15
東工大リベラルアーツ研究院、池上さんら13人の持論をリレー式に、「生徒じゃないよ、学生だよ、自分で学ぶんだよ」と。大学入試(の先の就社)が人生目標と言われ育った子には、ココ大事だから、常に伝えよう(高校の先生からも頼むよ!)。大学はすぐ役立つ学科への流れから…VUCA社会はリベラルアーツへという雰囲気もあるが。そもそも大学は、問い学ぶ歓びを知る貴重な4年間、という贅沢な時空だ。なるほどキャンパスは広い。共に学ぶ仲間は大事。躓いた時の引っ掛かり。一匹にもなる存在。コンフォートゾンの突破。フィールドに下りよ。2020/11/10
Ayakankoku
14
大学の学びの奥深さを再確認。これから大学生になる生徒たちが羨ましくなった。ただ社会人になるなめの通過点として大学に通うのではなく、多様な学び、研究できる時間を大切にして欲しい。2020/06/14
乱読家 護る会支持!
10
はじめにでは、 「大学で学ぶことは、正解の無い探究である」「大学での学びで大切なのは、思いを育んでいくことである」と書かれてありますが、ものすごく違和感がありました。 これは、大学で学ぶことでは無く、むしろ小中高の学校教育でこそ学ばなければならないと考えます。 いろいろな体験を通じて、「なぜだろう?」と問いを立てて、本質を考えていく姿勢は、すぐに身につくものでは無いと思うのです。 問いを立てて考えることは、一生続く学びの「基本姿勢」でもあります。問いを立て続けている限り、人は成長し続けるのだと思います。2020/06/17
とびを
9
大学入る前にこの本に出会いたかった2020/08/20