世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

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世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

  • ISBN:9784295408109

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内容説明

日本人が苦手な「打ち解ける」「間を埋める」「盛り上げる」を世界の一流ビジネスマンはどうやっているのか?日本では、取引先との商談などを始める際に、本題に入る前のイントロダクションとして雑談を交わすのが一般的です。天気の話に始まり、SNSで話題になっていることなど、そのほとんどが「とりとめのない会話」です。ビジネスマンは雑談を本題に入る前の「潤滑油」と考え、その場を和ませたり、緊張感を取り除いて、相手との距離感を縮めることを期待しています。お互いの関係性を深めるのは大事なことですが、筆者は「それだけでは、もったいない」と考えています。なぜならば、そこが「ビジネスの場」であるからです。世界のビジネスシーンで、一流のビジネスマンが交わしているのは、日本的な雑談ではなく、「dialogue」に近いものです。ダイアログとは、「対話」という意味ですが、単なる情報のやりとりだけでなく、話す側と聞く側がお互いに理解を深めながら、行動や意識を変化させるような創造的なコミュニケーションを目指した会話です。彼らは明確な意図を持って相手と向き合い、「雑談」を武器としてフル活用することで、仕事のパフォーマンスを上げ、成果を出すことを強く意識しています。日本のビジネスマンの雑談には、こうした戦略的な視点がスッポリと抜け落ちているのです。本書では、雑談を社内や社外の人間関係の構築に活かし、仕事で成果を出すための考え方や実践法を徹底的に掘り下げて詳しくお伝えします。世界のビジネスマンの雑談との向き合い方や、日本との考え方の違いを知ることは、雑談のスキル向上だけでなく、仕事のクオリティを高めることに結びつきます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mukimi

109
雑談の名を冠す啓発本が書店に溢れているということは私含め日本人は雑談に苦手意識があるらしい。筆者はポーランド出身の起業家、言語学者として来日しGoogleで人材開発に携わった異色の経歴のため日本社会の癖を俯瞰している信頼感がある。本書は、雑談を漫然とした世間話ではなく目的意識を持った情報交換と信頼形成のための積極的な場と捉え直させる。Googleオフィスが意図的に雑談の機会を作る設計になっているという事実は、居心地の悪かった職場に足りなかったものを思い起こさせ、職場の物理的環境と雑談の影響力を思い知った。2023/12/16

ニッポニア

75
社会コミュニケーションは転換期を迎えている。創造的な雑談には、ストーリーを考え、準備が必要、準備が会話に厚みをもたらし、交渉が始まる前に終えている状態に。以下メモ。自己開示できるような質問をする。雑談を、本題に入る前のただのイントロ、と考えていると一流と呼べない。ビジネスで交わされる会話は全てが営業行為。雑談の不在は、思わぬアクシデントを招く。仕事ができる人ほど、腰が低い。教養は時間がかかるが、質問力は短時間で身につく。「少し話が脱線しますが」「お気を悪くされたら恐縮ですが」を上手く使う。2023/10/14

R

58
ビジネスにおける雑談にどういう意味や要素があるかをわかりやすく解説した本だけども、これは雑談という単語と、chatという説明しているものとで中身がそもそも違うのではないかとも思ったのだが、より信頼を培うための情報交換の必要を説いた本でありました。日本では、自身の話をあまりしないことや、上司に本音を言わないことの非効率がまかり通っているとおっしゃる通りなわけだけども、そこに作法があってどうにかしてるのが日本だから、やかましいとか思ってしまったんだが、文化の違いなんじゃと思うばかりであった。2024/01/29

ayumii

22
一流のビジネスマンは、こんな高度な「雑談」をしているのか。文章にされて論理的に解説されるととても難しそうに思えて、私なんかは胃が痛くなりそう。でも考えてみれば、巷のオバちゃんたちも似たようなことを考えてお話してるんじゃないかしら。興味があることや相手の状況を、日々情報交換しているところは、ここに書かれている「雑談」ととてもよく似ている感じがする。天気の話なんかしている暇はない。相手に興味を持って有意義な情報交換をしてみよう。2024/03/18

あつき

19
雑談の段階でビジネスは始まっており、その時点からスクリーニングにかけられている。雑談には幾つか目的がある。1つ目はラポール(信頼関係)の形成。そのために相手の価値観、正義、ニーズを汲み取る努力をする。2つ目は確認作業。相手個人やビジネスの状況を確認した上でアジェンダに入ることで柔軟な提案ができる。3つ目は自社の意向や進捗状況などを伝えること。そして、雑談に向けて事前準備しておくことが大事である。相手企業に関する業界ニュースなどはもちろん、担当者の趣味趣向などを徹底的に調べ上げ、相手に沿った雑談をすべき。2023/09/17

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